面接は総合評価。魅力よりも欠点が目立てば落ちます
でも、なんで落ちたのかがわかりません。
でも、大事なのは、今回の落ちた原因をしっかりと分析して、来年に活かすことですよ。
面接で落ちると、とても辛いですね。
あの時、何をどうしたら良かったのか、そんなに簡単に原因が解る事のほうが少ないので、いくつも落ちると自分が否定された気持ちになり引きずってしまいます。
しかし、原因が想定できると、ただ悩むのではなく次の一歩、行動に繋げられるので、原因を把握する事は本当に大切です。
毎回、面接の後に振り返りをやるクセをつけると良いですね。
「公務員面接で落ちた原因を知りたい」
「面接の感じは良かったのに、不合格でびっくりした」
「施策について勉強不足のため**に答えられなかったから落ちたと思うのですが・・」
毎年、不合格になった方からは、このような相談を受けます。
来年、合格するためには、今回、不合格になった原因を把握するのは最も重要な事ですから、専門家の意見を聞きたいという事だと思います。
ところが、面接の質疑応答の詳細、提出したES等を拝見すると、ご本人が考えている失敗原因とは違う事のほうが多いです。
あがってしまい苦し紛れに変な回答をしてしまう事も確かにありますが、何か所も面接で落ちた場合は、突発事故で落ちたのではなく「あなたの面接には残念な欠点」があったと考えて良いと思います。
面接は怖いし、何を聞かれるか判らないし、頭は真っ白になってしまって、とくにかく苦手です! という方は、けっこういらっしゃいます。
あがり症の方は、とにかく面接の回数をこなす事で慣れるしかありません。
とはいえ、単純に回数をこなせばよいということでもありませんので、きちんとした面接の指導を受けられるのが良いですね。
面接を上手に乗り越えるのは簡単ではないですが、やるべきことをやっていけば、絶対に合格できますのでご安心ください。
これから面接で不合格になる大きな4つの「残念な面接」をお伝えいたします。
不合格になる場合は、下記の4つのどれかが当てはまっていた「残念な面接」だったという事です。
もちろん他にも原因はありますが、以下の4つは地雷ですので踏んだ時点で、面接終了です。
この記事の目次
3分間で不合格決定!?
コミュニケーション力は話し上手かどうかではなく、双方向で会話が出来るかどうかです。
初対面の面接官とコミュニケーションを取る場合の鍵は第一印象です。
第一印象は目からの情報と耳からの情報が「話す中身」よりも左右します。
話し方、表情、身振り手振りまでを含めた「好印象」な方の場合は、話を聞きたいと思わせ、内容も面接官の頭に入っていきます。
しかし「悪い印象」の場合は、面接官の聞く姿勢を削ぎ、話の内容が素直に入っていきません。
面接官によって第一印象に対する寛容さは差があります。
3分で不合格と決めつけてしまう面接官は少なく無いです。
なんとかリラックスさせて実力を出させたいと思う優しい面接官であっても、20分という時間の壁を超えるのは難しいです。
採用したいと思えるところを拾えずに終わってしまうのはよくある事です。(1時間の面接なら結果が変わる人も)
面接を受ける時に、まったく緊張をしないという方は稀です。
最初からにっこりと笑顔で平常心で話せるのは、「新卒で民間の内定を持っている」、「就活ですっかり面接慣れした人」くらいです。
公務員面接が初めて!という人とは子供と大人くらいの差があります。
面接官もそれは承知していますから、面接の最初は誰でも答えられるような質問をします。
「朝食や昼食に何を食べたか」、とか、「昨日の晩はよく眠れたか」、とか、別に知りたいわけでなく少しでも話しやすくさせようと考えています。(最近はいきなりプレゼン!みたいな試験が増えていて民間の面接よりもある意味難しいこともあります。)
ところが、入室から退室まで、面接官と目を合わせない、下を向いて小さな小さな声で話したり、逆に、面接官を睨んでいたり(のように見える)、質問をしていない事柄まで長々と一方的に話したり、早口でマシンガントークになっていたり・・・
面接で確認する「コミュニケーション力」で大きなマイナスがつくのが残念な面接の筆頭です。
ある市役所では20分で20の質疑応答がありました。
ポンポン来る質問に的確に回答をしないと20分20問は、なかなか難しいですね。
テンポよく進んだ面接は、気持ちが良く、面接官は自分が聞きたい事に的確に過不足なく応えてくれる人が大好きです。
コミュニケーションは「話す力」ではなく、意志相通の力ですから、まずは質問を正確に聞き取る傾聴が出来ないと、一方通行になるわけです。
目を合わせない人、ニコリともしない人、何を言いたいのか判らない人、コミュニケーションを取りずらいですよね?
コミュニーケーションにならない面接態度をしていると、面接官の聞く姿勢を削ぎ、話の内容が素直に入っていかなくなるので気を付けましょう。
素晴らしい自己PRも吹っ飛ぶマイナス評価
- よく聞こえないので大きな声でお願いします
- 話を途中で何度もさえぎられた
- 大丈夫ですか、リラックスしてください、と複数回言われた
- 「もう一度、質問を言いなおしますと・・」と質問の意図が伝わっていないと思われた
- 最後まで声や手が震えていた
- 途中で止めようと思っても、話が止まらず自分でも長すぎると思った
- 質問されていない事まで話していた
上記のような状況があった場合は、面接官は不安を感じています。「コミュニケーションが苦手なのかも」と。
自治体なら住民対応もありますし、どんな職場でも「コミュニケーション」が必須のスキルですから、この部分のマイナスは、どんな素晴らしい内容の自己PRも吹っ飛ぶマイナスになります。
いえ、何を話しているかに関心を持ってもらえない可能性もあります。
英語が下手な人でも外国人に一生懸命伝えようとしていることは、わかりますよね。
面接官の質問に応えるという事は、たどたどしくても、伝えようとする気持ちは伝わりますので、くれぐれも「話下手」がNGという事では無いので誤解をしないようにしましょう。
一生懸命暗記した下手なセリフがまだ続くの?
下手なセリフが延々と続く・・・この残念な面接はとても多いですね。
想定問答を作るのは必要ですが、暗記を勧めない理由はこの失敗に繋がるからです。
「演劇をやっていた」という方を除き、暗記したセリフであるという事は、面接官には、すぐに判ると思ってください。
面接官が初めて、という場合でも気づく特徴です。
あなたも、テレビドラマで、あまりにも棒読みなセリフの役者を見たとき、残念だと感じませんか?
大概は、目が斜め上になり、暗記した内容を一生懸命目に間違えないように話しています、という態度になってることに気がついていません。
暗記した内容は、何気ない質問の時と話し方が違います。
特に志望動機や自己PR(乗り越えた壁や、達成した事などの定番の質問)で起こる症状です。
それが何か所もあると、「ああ、この人は面接のお芝居をしており、自分を素直に出していない、本当のこの人はどんな人か見えない」と判断されてしまうわけです。
そのうえ内容がネットに載っているような模範解答であった場合、なおさら評価は低くなります。
面接官は、自分の言葉で自分の考えや気持ちを話していない人は「よく判らない人」という評価をします。
ソツの無い優等生タイプが損をしやすい事も同じ根っこです。
間違った回答は無いけれど、どこに本音があるか見えない、結果「よく判らない、魅力を感じさせない人」になるわけです。
あなたが採用側であった場合、よく判らない人を採用しますか?
多くの方が使ってる残念な短所の回答とは?
「ひとつの事に夢中になり、他が疎かになることがあります」です。
まさか、ゲームに夢中になるとか、本に夢中になって周囲の声が聞こえなくなるとか、ではないですよね?
勉強でも研究でも仕事でも、集中して一生懸命になる時と言うのは多くの方にある経験ではありますが、これは、短所と言えるぐらい「過ぎた集中」をしましたということなのでしょうか?
寝食を忘れて何かに打ち込んだ経験があるのかを面接官に確認されても、なんだか明確なエピソードがありません。
なにしろ、短所と言えないような短所であり、本気で短所と思っていないからです。
面接で受けが良い短所だと思って使っている人が多くて残念です。
長所よりも短所のほうが仕事への適性を考えさせるので重要視されています。
あまりにも正直に影響を考えずに言ってしまうのは失敗ですが、誰もが使うフレーズなら意味がありません。
わたくしが面接官をした時に、1日20人の面接でしたが、同じ短所が何人もいらっしゃったので、正直、呆れました。
志望動機の似たり寄ったりは想定内ですが、性格についての回答まで作り事は、他の回答に対しての信頼性も薄くしてしまいます。
1日に何人も同じ志望動機、同じやりたい仕事、同じ長所と短所・・・あなたが面接官だとしたら怖くありませんか?
本気じゃないよね?ホームページ読んだだけでしょ?
応募先のHPは、募集案内を読むのと同じですので、まったく読まないで面接に来る方は、さすがに皆無だと思います。
そもそもHPにある内容も、把握しないで面接に挑んでいるような人は論外ですね。
もし、地元ではない自治体の受験であれば、尚更、受験先について徹底的にリサーチをしようとするのが、そこで本気で働きたいと考えている人の行動でしょう。
複数の受験先がある場合、限られた時間で志望度の低い応募先の深堀は後回しになってしまうこともあると思います。
リサーチがしずらい省庁であったとしても、説明会含め手を尽くせば出来る事があります。
あなたが、どこまで本気で応募先のリサーチをするのか?
この応募先のリサーチ内容によって、どこまで本気なのか面接官には判りやすい信号になるのです。
特に「やりたい仕事」であげている分野であればあるほど、本気で調べますよね?
肝心な場面で数字がひとつも言えなかったりすると、それだけで志望度が低いと判断されますので、面接官は、「やりたい仕事は面接用に表面的に作ったのね」と判断します。
インバウンドを増やして・・・、という事を話しておきながら、具体的に応募先の観光資源をあげる事が出来なかったり、一度も回った事も無い、などは面接官は本当に残念に思います。
何かを多いとか少ないとか、書いたり話したりする時は具体的に数字も確認したうえで。
そして大事な数字は頭に残しましょう。(いえ、本気なら自然に覚えますね)
内定を出しても、辞退される可能性が高い人よりも、この人は絶対に来てくれる、本気でここで仕事がしたいと思っているという人を選ぶのは採用の場面ではあたりまえです。
人が人を採用するのは、これから一緒に仕事をするうえで信頼できると感じ、来てほしいと思えないと無理です。
面接に狩りだされている管理職は「採用したら自分のところに来るかも」とリアルに考えていますから、自分のところが「滑り止め」にされていると感じたら気持ちが良いはずありませんね。
こう感じさせてしまったら優秀だと感じた人も落とされるのです。
社会人としてのしつけや子守まで責任持てないですよ
面接官は人事だけでなく現場の管理職が多いですが、誰もが「こういう人は活躍する」というその人なりの採用基準を頭の中に持っていると考えてください。
同時に「こういう人は採用後にトラブルを起こしやすい、指導が難しい」というイメージも持っています。
経験則によっていますからけっこう強力です。
なかには偏見も混じっていると思いますが、面接官の頭の中を変える事は出来ないです。
ネガティブチェックの具体的な話をしましょう。
例えば
こちらもネガティブチェックに引っ掛かったと言えます。
私自身は、メンタルで過去に休学や休職の経験がある方でも、現在、治癒して、その後に働いた実績のある方は問題が無いと考えていますが、リスクを避ける考えの人も多いです。
また、メンタルの弱さを感じさせるような言動があると、かなり厳しくなるのは事実です。
パワハラなどは、面接で話す事はデメリットが大きいので避けるように指導をするのはこれが理由です。
20分という短時間の面接で納得させるのは難関ですね。納得してもらったから合格というわけでもありません。
ネガティブチェックの想定される質問はあるので、対策を立てずに望むと、地雷を踏みます。
しかし、もっとも難しいのは、社会人としての常識やマナーを身に着けていないだけでなく、自分がその点で未熟だと気がつかない、注意をされても理解しない人です。
社会人として未熟ですよ。
マナーは相手に対する気遣いが形になったものです。満員電車で降りる時に周囲に一声掛けるのと同じ精神です。新卒が最初にビジネスマナーを学ぶのは社会人の一員として社内外と対等に相手を尊重してコミュニケーションをはかるうえで必須のスキルだからです。
マナーは、学習すれば習得できる部分がほとんどなので、26才だろうと30歳だろうと、気がついて意識すれば十分に変わります。
そのため、おせっかいと思っても注意をしますが、中には何度注意をしても無視をされる場合もあり、残念ながらそういう方は今まで不合格になっています。
どういう点に現れるかと言いますと
- メールに宛名も自分の名前も無く一方的に用件を送ってくる
- 質問や相談に応えても、ありがとうの返答もなく、平気でまた相談をしてくる
- 間違いなどを指摘すると過剰反応を起こし攻撃的な言動になる
- 人としての倫理観や情緒が欠けていると疑わせる言動がある
普段の行動が、必ず面接でも出るので気をつけましょう。
ネガティブチェックに引っかかると残念ながらリスクを取って採用しようとする面接官はゼロです。
業務知識やスキルは教えられても、社会に出るまでに必要な社会性の未熟さまではカバーする時間も責任も持ちたくないと考えるからです。
採用したら上司となる自分の首を絞めるリスクのあると判断されたら、100%アウトです。
最後に
早速直します!
志望動機が少し不十分だった、○○について答えられなかった、、そんな単純な減点で不採用になる事のほうが少ないです。
初めて受験される方も、リベンジされる方も、自分に足りないのは何か、地雷を踏んでいないか、面接対策の計画を立てる際は必ず意識されますように。