既卒、社会人の方であれば、面接で必ず聞かれる質問があります。この回答次第で、あなたの印象がガラリと変わり、合否が決まると言っても過言ではない、とても大切な質問になります。
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この記事の目次
- 1 自己PRの添削アドバイスはこちらをご覧くださいませ。
- 1.1 神奈川県 Aさん 38歳 女性
- 1.2 神奈川県 Kさん 31歳 女性
- 1.3 岡山県 Oさん 22歳 女性
- 1.4 広島県 Nさん 27歳 男性
- 1.5 山梨県 Gさん 25歳 男性
- 1.6 千葉県 Sさん 34歳 男性
- 1.7 大阪府 Sさん 22歳 男性
- 1.8 神奈川県 Yさん 32歳 女性
- 1.9 福岡県 Fさん 28歳 男性
- 1.10 埼玉県 Tさん 26歳 男性
- 1.11 宮城県 Iさん 47歳 男性
- 1.12 佐賀県 Wさん 26歳 男性
- 1.13 茨城県 Sさん 30歳 男性
- 1.14 福島県 Tさん 28歳 男性
- 1.15 千場県 Aさん 28歳 男性
- 1.16 神奈川県 Sさん 32歳 女性
- 1.17 東京都 Yさん 30歳 女性
- 1.18 福岡県 Aさん 22歳 男性
- 1.19 大阪府 Mさん 22歳 男性
- 1.20 熊本県 Nさん 49歳 女性
- 1.21 神奈川県 Hさん 42歳 男性
- 2 面接対策は独学で対策出来ると思いますか?
- 3 無料で学べる!公務員面接対策オンラインセミナーの内容はこちら
- 4 公務員面接の達人のLINEはこちらから登録いただけます
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神奈川県 Aさん 38歳 女性
自分の強みは自ら課題を設定し、実現するために行動できるところです。
事務作業、訪問、相談、窓口対応など多岐にわたる仕事があるため、業務のフローの見える化を徹底しました。
チャート表を作成し、いつまでに何を終わらせるかを把握し、また子育て中につき、急な不在にも誰でも対応できるよう、やることノートを作成して職場においていました。
このノートには1日の予定を記載し、面談予定ならば名前と要件、必要書類あればノートとセットで用意するようにしました。また、普段から同僚と何げない会話から、仕事の進捗状況など情報共有をしておき、不測の事態にも備えておくようにしました。入庁後、仕事、同僚への配慮を心がけて実践していくことができると思います。
自ら課題設定をし、実現するために行動が出来る、という強みは良いのですが、その内容が業務フローの見える化の徹底と続くため、肝心の「課題の設定」が不明確です。
単に自分の業務の進捗管理を業務のフローの見える化と言うのか疑問ですが、「急な不在でも誰でも対応」「不測の事態にも備える」などの記述があるので、それも課題だったのだろうと理解出来ます。
行動面に重きを置いた内容になっているため、「自ら課題を設定」がアピール出来ていない点が残念です。ノートの件など具体的な事は、面接官に質問をされたら話すだけで良いと思います。
なお、普段から同僚と何気ない会話を「情報共有」のツールとしていますが、それは十分な解決になるのでしょうか?
情報共有はチームで仕事をするうえで必須です。何気ない会話で情報共有をするという考え自体が「情報共有」の大切さを理解していないと評価すると思います。年齢に期待する回答は、「全員の業務の見える化をし情報共有を自ら提案し実現した」です。
神奈川県 Kさん 31歳 女性
私の強みは2つあると思っています。
1つ目は相手の立場に立った目線で物事を考えて行動できること。2つ目は事務処理能力です。
人材派遣業務では、様々な事情を抱えた求職者と接します。
その時、その人が望む生活とはどのようなものか想像しながらお話を傾聴し、寄り添った提案ができるよう行動しています。
また、様々な支店にわかれて業務を行うチーム内の状況を観察しながら、今必要なもの、これから必要なものを想定し、行動しました。
各種マニュアル作成等にも関わり、作成後もチーム内で意見を出し合いながら改訂し、迅速に正確に事務処理を行えるようにしました。これらの経験は円滑に業務を進める上でメリットになると思っています。
2つの武器。チームの中心となって活躍されているイメージが湧く内容ですね。事務処理能力と言いながら、正確性とスピードはさることながら、これから必要なものを想定して周囲を動かす行動が出来る点が素晴らしいです。
従って、個人としての事務処理能力をアピールするよりも、業務を推進していく力を堂々とアピールされたほうが良いと思います。
もちろん、面接官が、勝手にそう評価をすると思いますが、ご自身が自分の強みを自覚していないと、違う環境で発揮できるか、に疑問符がつくからです。
「業務を推進する力」は「リーダーシップ」と捉えても良いのですが、リーダーシップという言葉にはいささか偏ったイメージがあるので、チームの中でエンジンのような働きを表す「業務推進力」をお勧めします。
岡山県 Oさん 22歳 女性
私は現在、メーカー企業の総務部で勤務しております。
入社して3ヶ月なので比較的簡単なものが多いですが、時間がかかったり、分からないことが多く、仕事の確実性を上げることが必要でした。そのため実行したことは、資料作りであれば、誰がどんな場面で必要な資料なのか伺い、作成する前に、自身が考えている形に齟齬がないか、上司に確認してから取り掛かるようにしています。
また、迷った際に、確認や相談を頻繁に行うため、上司には、仕事が投げやすい、と言って頂きました。
私はこのような力を発揮し、どのような業務であっても確実にやり切り、信頼して頂くことで貢献します。
入社して3月で、仕事を確実にやりきるという自信があふれた宣言はなかなか出来るものでは無いですね。
資料ひとつとっても、誰がどんな場面で使うかを考えて作る事が出来る事など、素晴らしいと思います。
入社して3月で、仕事を確実にやりきるという自信があふれた宣言はなかなか出来るものでは無いですね。
資料ひとつとっても、誰がどんな場面で使うかを考えて作る事が出来る事など、素晴らしいと思います。
しかし、採用するメリットは?という問いに対しての回答だからかと思いますが、入社して3カ月ですから、そう言いきる証拠が足りないと思います。
報連相など基本を身に着け、意欲も高い事はイメージ出来ますが、4月に採用されて数か月で転職活動をしているという事実を考えると最後の文章はそのまま受け止める事は難しいです。 厳しいようですが、現職をやりきる事無く転職活動をしているのですから。
さて、自己PRとして書き直す場合、仕事を確実にやりきるためには、何が必要で、自分は何が出来ているのか?と考えてみると良いと思います。
また、「確実」とは何か、も、もう一度整理してみましょう。なお、「上司には、仕事が投げやすい」と言って頂けた、、という部分がありますが、この表現はNGです。上司がその通りに言ったのかもしれませんが、「仕事を投げる」というのは相手を尊重して任せる時に使う言葉ではありません。
まだ、新人で理解されていないと思いますが、そういう言葉を使う社会人にはならないようにしましょう。
広島県 Nさん 27歳 男性
職務内で顧客折衝経験を経ているので、市民への対応や役所内での職員間対応についてもきちんと行えます。
また、金融知識を活かし、例えばケースワーカーとして勤務する場合には生活再建という面から職務に取り組めます。直接的に市役所での職務に貢献できるものばかりではないですが、民間企業を経験して得た市民感覚を持って職務に取り組むことで、市役所と市民との距離をより近くできると思います。
仕事の強みは、身に着けたもの、と同義語ではありません。
信頼関係維持やモラルはおありだと思いますが、モラルは仕事で発揮する強みでしょうか?
人として社会人として保持するものは、仕事上の強みとは言わないと思います。
では、信頼関係維持という部分ですが、維持の前に「信頼関係を築く」事が必要ですので、「関係構築力」などのほうがベストかと思います。
対応がきちんと行えます、という表現がありますが、何が「きちんと」なのか?中身を考えてみましょう。○○が行えます、ではなく、得意な事は何かを知りたいです。
山梨県 Gさん 25歳 男性
大学の農産物販売を行う行事の総括を任された際、私はまず前年の収益を上回るという目標を設定・共有し、広報と販売方法の改善に取り組みました。
広報に関しては、以前はチラシを配布していなかった近隣の施設や大学のほかの行事で配布させてもらえるよう関係者に依頼しました。
上司から増刷で経費が膨張する点を指摘されましたが、より安価な業者を探し出して了解を得ました。
また、前年一部の商品が売れ残ってしまったので、私は人気商品とセットにし割安な価格で売ることを提案しました。
利益や準備期間の面で疑問の声が上がりましたが、経費と売上の試算を作成し、準備は他部署の協力を取り付けて合意を得ました。結果的に、前年比で収益を15%伸ばすことができました。
しかし、この内容を拝見して「良い!」と思ったのは、①自分で前年の収益を上回るという目標を立てた事、②上司を含めた周囲の協力を得て、③課題をひとつづつクリアし、目標を達成された事です。
最後までブレがなく、目標達成に対する意志の強さも印象に残りました。
自ら高い目標を立て、周囲を巻き込んでゴールするのは、年齢を問わず簡単ではありません。
25才という年齢、社会人歴を考えると、関係する周囲に対する働きかける力は一番の強みかもしれません。従って「私の強みは、目標達成に向けて、周囲の協力を得ながらやり抜く力です」に修正されるほうが強みが適切に伝わると思います。
千葉県 Sさん 34歳 男性
私が行ったのはExcelのファイルを作り 自分の仕事を見える化したことです。
着手予定日や納期 自分の使える時間 作業に対する考えなどを見える化してグループの人などと共有することにより会議日程の調整やコミュニケーションが円滑に進むようになりました。
また、進捗管理表から目標達成日や報告期日を逆算して優先順位を決めて業務を行い他部署への働きかけなどを計画的に行うことにより、仕事の生産性を高めてきました。
公務員とそて働くときも様々な人と綿密にコミュニケーションとりながら効率的に業務に取り組みたいと思います。
厳しいようですが、ご自身の仕事の質を高めるのは大事ですが、それはやっていて当然だからです。
ご自身の仕事の業務内容ではなく、役割、ミッションの達成のために使っている力は何でしょうか?
いろいろな人と調整しながら、他部署も動かしながら、受注後から最後まで関わっておられる様子。
もっと、相応しい強みが必ずあるはずだと思います。計画的に、計画通りに物事を進めるのは、簡単では無いはず。そのために使っている「力/得意な事」が強みだと思います。
大阪府 Sさん 22歳 男性
私は児童養護施設でボランティア活動をしており、一度そこの子どもが施設を飛び出したことがありました。その時メンバーはパニックになり全員が探しに行こうとしましたが、私は役割分担をすべきと考えました。そこで施設の先生への報告、他の子どもたちの見守り、子どもの捜索の3つに分かれることを提案しました。
そうすることによって、更なる問題は起こらず子どもも無事見つかり、事なきを得ました。
この強みを業務上の問題発生時に活かし、問題解決に貢献します。
なぜ、そう提案したのか、考えと行動をセットにしましょう。また、冷静な判断力や行動は、問題発生時も頼もしいですが、自治体を受験されるなら、災害時などが一番必要とされる時です。
修正案です。私の強みはどのような状況でも冷静に物事を対処できることです。
例えば、私は児童養護施設でボランティア活動をしており、子どもが施設を飛び出したことがありました。
全員がパニックになり、探しに飛び出そうとしましたが、他の子ども達もいることから、私は役割分担をすべきと考え提案ました。
施設の先生への報告、他の子どもたちの見守り、子どもの捜索の3つ分け、更なる問題を起こさず、子どもも無事見つかり事なきを得ました。昔からトラブルが起こると、かえって冷静になる性質で、適切な行動が出来ていたと思います。この強みを活かし、災害などの緊急時にも貢献したいと思います。
神奈川県 Yさん 32歳 女性
現職の会社で開発された介護記録システムは、介護事業者を顧客としていますが、その多くは経営状況が苦しくシステムを導入する余裕がないのが実情です。そこで私は「補助金申請書類の添削サポート込みで営業を行い、採択されれば互いにWin-Winなのでは?」と社内へ提案したところ、以前に自社の補助金申請が採択された経験が買われ、社長からそれらを一任されました。
ある時、営業先の介護事業者から添削依頼を受け、(1)箇条書きで読みやすくすること、(2)表やグラフで数値を視覚化すること、の2点について徹底的にアドバイスしたところその申請は無事採択され、お客様と会社の両方から大変喜ばれました。
この強みは、行政でも次年度事業計画の予算獲得を目的とした資料作りやプレゼンに活かせると思います。
ただ、内容の後半が企画提案力から離れています。もちろん、申請書類の添削サポートを提案なさったので、その成果を伝えたいかと思いますが、それなら、何件の申請が通ったのか、数字がベストだと思います。
もしくは、この件はもっと端的にまとめて、もう1例くらい企画提案した事例を載せる事で、強みとしてより説得力が増すと思います。
福岡県 Fさん 28歳 男性
日々の業務の中で、お客様や上司、同僚など誰かから指摘を受けたときや、自分で改善点を見つけたときに、その対応をすぐにとりかかるように心がけています。その結果、周りから信頼され、頼られる存在になりました。
シンプルで判りやすい自己PRだと思います。しかし、面接で出やすい質問に「スピードと正確性のどちらを優先しますか?」というものがあります。
改善などはすぐに取り掛かるスピードはとても大事ですが、仕事により正確性が優先される事も多々あるので、表現を工夫したいですね。
「私の強みは、改善スピードです。」と明確にされると良いです。
埼玉県 Tさん 26歳 男性
前者は各防疫官によって合格判断の基準に違いがあるためそれぞれに応じた最適な解決方法を提示するよう心掛けました。
後者は目まぐるしく変わる貨物動静に合わせ自社と倉庫双方にメリットのあるスケジュール調整を行うよう努力しました。
以上のことから私を採用することで様々なケースに応じた交渉・調整を行える点で貴所にメリットがあると考えます。
しかし、交渉の部分において、合格判断の基準が防疫官によって違いがあるので、その違いに合わせて解決方法を提示するよう心掛けた、というのは、交渉でしょうか?
防疫官からの指摘や要望に応えて合格を得たかと思いますが、「交渉」と言えるのかどうか?交渉はある目的のために相手に掛け合う事、取り決めを行う事ですから、その部分が足りません。
「各防疫官によって合格判断の基準に違いがあるためそれぞれに応じた譲歩や解決方法を提示し、合意をとりつけてきました。」と明確に言いきって良いかと思います。
宮城県 Iさん 47歳 男性
国土交通省の発注者支援業務に従事し、今年で21年目となります。
発注者の視点で工事の発注から完成まで発注者をサポートし、受注者の視点で工事の着工から完成まで受注者をサポートして、事業を円滑にし、公共工事の品質確保に努めてきました。
技術的なサポートは当然ですが、相手を知り、自分を知ってもらう、いかにコミュニケーションを取り発注者の意図を汲み取ることができるかが重要で、長きにわたり発注者との信頼関係を築き、業務を毎年受注してきました。発注者と受注者の架け橋として、公共事業を円滑に遂行してきたノウハウが私の強みです。
結局、伝えたいノウハウとは何でしょうか?
発注者と受注者の両方をサポートされてきたとのことですが、ノウハウ=サポート=関係構築でしょうか?発注者の意図を汲み取る能力ですか?
長きにわたり、とあるので、面接官は「長い時間を掛けてきたから出来たのではないか」と感じると思います。転職し、新しい職場や立場がで、現職同様にに貢献できるという強みが明確に表現できていないです。
また、厳しいようですが、47歳という年齢と長い経験に期待する事はどういう事だろうか、採用側の視点に立って考え直す必要があると思いました。
佐賀県 Wさん 26歳 男性
私は、前職でトイレットペーパーの生産業務に携わっていました。加工の出来によっては、たとえ製品規格の範囲内であっても、包装工程で支障が出ることがあるため、製品の直径を1mm、必要に応じて0.5mm単位でも微調整を行ってきました。
また、「より働きやすい職場の実現」をモットーとして、毎月1回職場環境の改善を行いました。糊のタンクに目盛りをつけて一目で量を把握できるようにする、原料の設置に用いるリフトのスイッチに矢印の表示をつけて誤作動を防ぐ等、限られた時間や予算の中で自分にできることから問題解決に取り組んで参りました。
私の経験や持ち味は、市民の方との窓口対応や、地域問題への対応策の検討に活かせると考えております。
しかし、真摯かどうかは、エピソードや他の回答から面接官は感じ取るので、ご自身で言う必要は無いと思います。
他の言葉に置き換えると良いですね。例えば細かい事も疎かにせず、などです。
製造業に求められる製品の質やコストにこだわる姿勢は好感が持てますね。
問題は、具体例を並べても、それが行政に(窓口対応という言葉があるので、基礎自治体ですね?)どう活かされるのか、「経験と持ち味」と言われても、ピンと来ないのが残念です。特に「窓口対応」はイメージが湧きません。表現の問題かと思いますので、修正案を提示します。
私を採用する事によるメリットは、細かい事も疎かにせず、課題解決が期待できる事です。
私は前職で紙製品の生産に就いており、製品の1㎜の違いにより包装工程に影響が出るため、工程の様々な部分に目を光らせ、緻密な調整が必要とされていました。
また、リフトの誤作動を防ぐためにスイッチに表示の工夫をするなど職場環境の改善にも力を入れておりました。細かい事も疎かにせず、考えながら行動する習慣は、市民の方の話を傾聴する場面や、地域の課題に向き合う時にも発揮し、貢献が出来ます。
茨城県 Sさん 30歳 男性
私は所管部署と現場を繋ぐパイプ役となり、双方の妥協案を提案するように努めました。事務職員の気持ちを理解していて、研究現場に近い自分にしかできないことだと考えていたからです。
1年が経った頃、研究者から「佐藤さんほど話を聞いてくれる職員はいなかった」という声をいただきました。住民の要望が数多く寄せられる市役所においても、この経験と能力を活かすことができると考えています。
「私の強みは調整力です。」と始めて、ご自身の立場、具体的な調整、そして「住民の要望が~」というまとめがベストです。現在の内容は、現場(研究員)と事務職員との間で意見相違や利害関係があるときに調整や交渉をし解決をしてきた、という事でよろしいでしょうか?「職員」が現場だったり、事務職員だったり、第三者には判りずらい点も改善をされますように。
なお、もうひとつ大事な事があります。パイプ役という事は理解できるのですが、そもそも、何を目指す、担う役割でしょうか?
研究所の研究員が仕事をしやすい環境を作る事がミッションならば、その視点で強みを発揮した結果、どう貢献したか、が明確にあると、30才という年齢に相応しいレベルになると思います。話を聞いてくれた、という声は、一見、良いフレーズですが何を解決してきたのか、貢献したのか見えないです。
福島県 Tさん 28歳 男性
現地が急傾斜地や林道から離れた森林区域に関してもドローン等の使用を上司に提案し、計画に指定された森林区域内の現状を把握するようにしました。
この姿勢を身に付けたおかげで衛星写真のみでは判断が難しい森林区域の現状も把握でき、全ての森林区域の森林整備の判断をすることができました。
長野県の森林の維持・管理していくには森林の状況を的確に把握することが重要であると考えています。この姿勢は今後どのように森林を維持・管理していくか計画していくことに活かせると思います。
実際、現職に就かれてから、まだ2年との事ですから林業職の新人ではありますが、それ以前の就業経験も加味すると、28歳の自己PRではないです。
未経験で転職をしてきたとしても、現場の状況を知ろうとする姿勢を身に着けた、では、前職では何を学んできたのだろうか?
と面接官は感じるでしょう。ドローン等の使用を上司に提案をされているのですから、今までは現状把握に課題があったはず。
課題解決のために、新しい試みをし、成果を上げてきた事を自信を持ってアピールされるほうが良いです。
従って、このエピソードを活かすなら「私の強みは、課題解決に向けて工夫をする力です」が適切だと思います。当然、他にも知恵を絞って工夫をした事例を洗い出しておく必要があります。
千場県 Aさん 28歳 男性
私は現在、**出入国在留管理局の職員として、在留資格諸申請に係る審査業務を担当しています。業務に携わる上で、外国人に言葉の意味が伝わらない場面や、手続きに関する質問を受ける場面が多々あります。その際に私は、専門用語ではなく、簡単な言葉に言い換え、手続きの流れを噛み砕いて説明するなど、相手が理解しやすいように話をするよう心がけたほか、良く受ける質問については、事前に英語による回答を想定し、スムーズな対応に努めました。
こうした姿勢を大切に、相手の立場や想定される場面を自ら考え行動した結果、多くの方からお礼を頂く事が出来ました。
しかし、その後に続く内容は28歳という年齢、経験年数からすると、正直、物足りません。
厳しいようですが、入職後、1~2年の方でも言える内容かと思います。在留資格の審査で難しい部分や、相手の方がなかなか納得しない時など、経験が浅い職員なら苦労する状況を解決するなどのエピソードの中で「相手の視点で考え、解決に導く対応」をされた事があるのではないでしょうか?
この自己PRの内容は、最近の行動ではなく、ずいぶんと以前から実践されていたのでは?
面接官が年齢や経験年数に期待する回答かどうか、を考えると違う内容になるはず。ご自身の経験の洗い出しが不十分ではないかと推測されます。
神奈川県 Sさん 32歳 女性
お客様のニーズは様々で、特に高齢者や生活保護受給者は部屋を借りづらいという問題があります。
家主や管理会社と日頃から信頼関係を築くよう努め、丁寧に説明を行うことで受入可能物件を着実に増やしていきました。
また、物件広告の入力内容のミスを減らすため、入力とアップロードの分業を提案、主観による誇大な表現を避けるためマニュアルの作成を行いました。これにより、月2~3件発生していたミスがほぼ0になり、広告掲載元から優良店認定をいただくことができました。
多様化する住民のニーズと行政の課題に対応していくために、こうした経験を活かして貢献していきたいと考えております。
エピソードを拝見すると、賃貸が難しい立場の方と貸主との間に立って調整や交渉を続けた結果、受け入れ可能物件を増やしています。高齢者がなかなか借りられない現実は周知されていますので、「交渉力」とズバリ言っても良いかと思います。
また、課題解決の部分はミスをゼロにしたという具体的な内容ですが、ミスがあることにより、何が問題だったのか?という課題の提示が中途半端なため、全体の印象をボヤっとさせていますね。
面接では300文字程度の端的な内容で話し、詳細は質問に答えていく、という方法がベストです。
今は360文字あり中途半端に長く話すと、面接官は判った気になり評価を下します。質問を誘引し、考えや行動など詳細を伝える機会を作りましょう。30代なら、自分が有利になるような面接を戦略的に作りましょう。特に営業系の方は、面接官を「顧客」だと考えて会話をすると良いです。
面接官の会話にしっかりと答えていく事が大事なので、「質問をもらえるようにする」事がポイントです。
現職は不動産賃貸の仲介であり、私の強みは「交渉力」と「課題解決力」です。例えば、高齢者や生活保護受給者がなかなか借りずらい環境です。
家主や管理会社と日頃から信頼関係を構築し、むずかしい案件も交渉力を発揮し受入れ可能物件を増やす事に成功しました。
また、不動産の広告掲載は正確であることが信頼に繋がるため、誇大表現や入力のミスなどの課題に取組み解決を致しました。その結果、広告掲載元から優良店認定を頂きました。この強みを発揮し、○○市の発展に貢献してまいります。
東京都 Yさん 30歳 女性
手順やシステムに工夫を加えるなどして迅速かつ的確な事務処理に取り組み、ミスによる返戻ゼロを実現させました。
また、診療が円滑に進むように全体の状況と相手の立場を考慮して、求められる対応を想定して自ら行動しました。相手の立場を考えて行動することで職場全体に協調性が生まれ、合理的に業務が行えることを学びました。
相手の立場を考慮した行動と的確な事務処理は、自治体業務を円滑に進めるだけでなく、住民対応の際にも同様に必要であるため、お役に立てると思います。
なお、診療が円滑に進むよう・・という部分は、少し判りにくいです。事務業務に携わりながら全体の状況を見るという部分を具体的にしたほうがイメージが湧きますね。
従って「また、診療が円滑に進むように、患者、看護師や医師の状況を観察しながら、求められる対応を想定して自ら行動しました。」に変えると良いです。
修正案としては、私は、相手の立場を考え、求められる対応を想定して自ら行動ができます。また、事務処理能力にも長けています。忙しい医療の職場で事務の業務経験を積みました。手順やシステムに工夫を加えるなどして迅速かつ的確な事務処理に取り組み、ミスによる返戻ゼロを実現させました。
また、診療が円滑に進むように、患者、看護師や医師の状況を観察しながら、求められる対応を想定して自ら行動しました。それぞれが相手の立場を考えて行動することで職場全体に協調性が生まれ、合理的に業務が行えることを学びました。
自ら考えて率先して行動をする事と的確な事務処理は、業務を円滑に進めるだけでなく、住民対応の際にも同様に必要であるため、貢献が出来ると思います。
福岡県 Aさん 22歳 男性
大学時代ではオープニングスタッフとして個人経営の居酒屋で日々接客業務に携わってきました。
当初は来店されるお客様は多くなく、如何にお客様を1人でも多く増やすかが課題でした。
そこで私は他のスタッフにも呼びかけ、お店全体でお客様ファーストの接客を行うことを意識し、常にお客様の料理やドリンクの進み具合に気を配り、タイミングよくサービス提供を行うと共に、リピーターのお客様には、名前を覚え、お声かけをし、お客様一人一人とコミュニケーションを図り信頼関係を築いてきました。
こうした取り組みが功を奏し、常連のお客様は増え、評判も高まり、連日満席になるほどお店は成長することができました。
この経験から、何事にも周囲に気配りをし、冷静沈着に物事に取り組むことの大切さを学びました。
この学びを活かして、市職員として働く際にも、常に地域住民に気を配り、どんな取り組みも段取りよく遂行し、久留米市のより良いまちづくりに貢献していきたいと考えております。
また、最後の「この経験から」というまとめの部分は「何事にも周囲に気配りをし、冷静沈着に物事に取り組む~」という内容ですから、冒頭に書かれた内容と合致していません。詰め込み過ぎは、肝心な部分が伝わりにくくなります。
一番伝えたい「核心」は一つに絞り、他の部分はエピソードの中で面接官が感じ取れば良いと割り切りましょう。
結局、何が一番の強み=得意な事 なのでしょうか?
冷静に状況を判断して取り組む力を強みとしたいのなら、冒頭の文章は変える必要があります。自分の行動と考えを冷静に分析し、自分が「強み」として伝えたいものと合致しているかの確認が不十分であると思います。
実際、エピソードだけを読んだ時に、「秩序やルールに従って」という印象は残りません。なお、せっかくオープニングという体験をしているのに、うまく活かされていないですね。
オープニングのお店は認知度を上げる事と、リピートを増やす事が重要ですから、ただ「お客を増やす」という表現ではなく、リピート客もしくは常連客を増やす事に全力を上げ、「そこで私は~」という繋がり方がベストですね。
ご相談者さんは、今年の新卒との事ですから、コロナの影響で現職での就業内容の話が出来ないとの事ですが、それ以上に、入社して数か月も経たずに転職をしようとしているという点が、よほど説得力のあるものでない限り、大きなマイナスになります。
腰掛で入社をした、という印象になると「人として、社会人として非常識」と思われるので、しっかりと対策をされますように。
大阪府 Mさん 22歳 男性
ファイナンシャルプランナーは暮らしとお金に関する幅広い相談に対応することを目的にしている資格ですが、人生経験の浅い私にはすべてがはじめてのことばかりで苦労しました。
しかし、周囲のいろいろな方からのアドバイスや経験談を伺うことで知識を補いました。
ライフプランは人それぞれの夢があり、それに寄り添ったプラン提案をしていくことが大切で、その経験が自身の成長につながると思います。
多岐にわたる分野で学んだ知識はすべての人の生きる力として役に立つことができると考え、やりがいを感じました。短期間の対策で資格試験に合格することを目標とし、計画を定め、実行しました。市役所の幅広い業務においても諦めずにやり遂げる粘り強さで貢献したいと思います。
厳しい面接官なら、苦労はあったとしても自分が関心のある好きな勉強をしただけでは?と言いそう。
このエピソードを使うのであれば、最後から二行目の「短期間の対策で資格試験に合格する事を目標とし~」の部分を最初に持ってくると、資格の内容ばかりに焦点がいかず、決めた目標に「いつまでに」が加わるため、アピール度は上がりますね。
修正をしてみますと「私の強みは自分で一度決めたことは諦めずに最後までやり遂げる粘り強さです。社会で活用できる知識を身に着けたいと考え、●カ月で○○の資格を取得する目標を達成しました。正直、人生経験の浅い私には想像力を有する事ばかりで苦労しました。
そこで、周囲のいろいろな方に経験談を伺う事にしました。取り組んでいるうちに、暮らしとお金に関するこの資格は社会人には大切な知識だと実感するようになりました。目標通り●カ月で達成できた事は自信にも繋がりました。
これから市役所でどんな業務においてもやりとげ貢献してまいります」この程度で300字1分で話せます。
何を目標にしたのか、何をやり遂げたのかを最初に明確にすること。
なお、FPの内容はここまで話す必要が無く長話になるだけです。ここを強調すると民間を受けたほうが活用できるよ、と言われかねないです。やり遂げた事に重きをおきましょう。
熊本県 Nさん 49歳 女性
主人の故郷ということで引っ越し、20年少し経ちます。
正直関西と九州は異国様な感覚でした。
しかし、すでに20年経ちますが、地方の違いでの考え方の違いから、何かを生み出す事は出来るのでは、
いろいろな地域を見てきたからこそ出来る事があるのではと考えます
仕事で発揮できる強み(得意な事)は何か?ですから、残念ながら、面接官が聞きたい回答からはズレています。
関西と九州では考え方の違いがある、把握しているという主張自体はけっこうですが、「だから、何?」という肝心な部分がありません。
生み出せる事、出来る事があるというのなら、それは何か?を明確にして、自分の強みと関連付けて伝える事が必要かと思います。
この内容では何が出来る方か、得意なのかがまったく伝わってきません。
現職の状況は不明ですが、「活かせる知識やスキル、もうすぐ50代になる方が保持しているソフトスキル」を洗い出して作成されますように。
なお、「正直関西と九州は異国様な感覚」など、国語として違和感があります。話し言葉と文章は違います。
面接カードなどの回答欄においては、採点はされなくとも、面接でお会いする前から期待値が下がってしまいますので、注意が必要です。新卒ではないのですから、ビジネスレターなどの基本的なリテラシーも身に着けていないのでは?と疑われかねないです。
神奈川県 Hさん 42歳 男性
どの業界も当たり前のルールや方針を守らない職員がいるかと思われます。
私が交通局に入るメリットは、ルールや方針を守ることはもちろんのこと市民の方々に快適にご利用していただけるよう職務の遂行をしてまいります。
また快適とは、どんな状況でも元気を忘れずにお客様一人一人に安心、安全を提供をするこだと思っております。
この回答は、仕事で大切にしている事は?という質問であれば良いですが、自己PR=「強み」の回答としてはズレていると思います。
厳しいようですが40代に入ってコミュニケーションやルールを守るという内容では、年齢に相応しい、期待するものではありません。
20代の職場でのコミュニケーションと40代のコミュニケーションは立場も期待されるものも違います。
ルールに関しては「守らせる」立場なのでは?
なお、「守らない職員がいる」などの部分は不要ですね。はわざわざ自分と比較する必要は無いと思います。
30代以降の自己PRは、ソフトスキルと専門分野の二刀流がベストです。
面接対策は独学で対策出来ると思いますか?
筆記試験は、100%正しい答えがあるので、独学でも対策することは可能です。
しかしながら、面接試験には正しい答えが存在しません。
特に既卒、社会人、公務員から公務員への転職の場合、年齢、経験などが全く異なります。
面接官は、なぜ、あの質問をしたのか?
どのような回答を望んでいたのか?
どのような人材を求めているのか?
その答えは、どこにも記されていませんが、面接官が求めている回答をしない限り、公務員の面接試験に合格することはできないのです。
民間の面接と違って、公務員試験は、1年間勉強して、筆記試験に合格したとしても、実は、たったの20分程度の面接で不合格になってしまう世界です。
しかしながら、未だに、元気にハキハキ、しっかりと自分のことをアピールし、面接官に良い印象を与えることができれば、面接に合格できると信じている方がいます。
ハッキリ言って、公務員の面接試験は、それほど甘くありません。
インターネット上に溢れ返っている、曖昧な面接対策や、公務員面接試験に合格した方のアドバイスを信じて、対策をされている方もいますが、新卒ならまだしも、年齢、経験、希望する自治体、自治体が求めている人物など、すべてが違うにも関わらず、何を参考にしているのでしょうか。
あなたの一生を左右するかもしれない大事な面接対策を、正しいかどうかもわからない情報を信じて、対策しても良いのでしょうか。
ハッキリ言います。公務員の面接試験で確実に合格するためには、プロの面接官の指導による客観視が必要不可欠です。
公務員面接の達人は、元公務員面接官の目線で、あなたの年代、経験、受験先の自治体に合わせて、面接指導をすることで、確実に面接の合格率を上げることができます。
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あなたの年齢、経験に沿った面接対策の参考になると思いますので、しっかりとご覧くださいませ
特に、社会人、既卒の方は、新卒よりも面接のハードルが上がっているため、必ず対策しなければならないことがあります。