本当にありがとうございます。私の道のりが受講生の皆様への参考になれば幸いです。
ご病気、障害の方で公務員を目指される方にとって、私のお話が参考になればうれしいです。
この記事の目次
【合格者インタビュー】
安達:森下さん、合格本当におめでとうございます。
森下:ありがとうございます。
安達:すごくいいお正月だったと思います。ではここからいろいろと合格までの道のりをお話していただきたいと思うんですが、まずは自己紹介です。今は27才ですよね。
森下:去年の試験受ける直前に28才に。
安達:ごめんなさい。想定問答提出していただいたときは27才だったので。わかりました。事前情報でここに書かせていただいたんですが、新卒で入社した会社はご病気で3か月で早期退職されてますよね。その後アルバイトをしながら受験ということなんですけど、簡単にご自分の口で自己紹介をお願いしてもよろしいですか?
森下:そうですね。他の社員さん同様、フルでバイトしております。
安達:お話ししてみると、元気だし全くそういう不安は感じないんですけど、面接の中でも何回も聞かれてますけど、大学院まで行って理系で、自分の専門があるにもかかわらずキャリアチェンジをするというのは、大変ですね。理系は同じ行政を受けるにしても専門職じゃないじゃないですか。
森下:全く分野は違います。
安達:かなり決心が要ったのではないかと思うんですけど。
森下:ただ、ずっと理系で研究している中で、何か「一生研究していくのは少し違うな」と感じたので、その中で一番興味を持っていたのが市役所の仕事だったので、市役所を目指すことになりました。
安達:新卒で就いた最初の仕事は、理系の仕事で日常的にあちこちへ移動をしなくてはならなくて、そういう関係で病気があると難しいというところがあってキャリアチェンジされたのですけど、ご自分の中では折り合いはついていたというわけですね。
森下:そうです。自分の中ではついていました。
持病があった場合の面接について
安達:わかりました。結構、いろいろな病気が原因で退職されたり、休職してそのまま退職、療養しながら受験されている方って少なくないですね。その方たち全員にお話ししているんですけど、持病があった場合、森下さんの場合は持病とも言えないですけど、採用側もいくら(役所内で机に向かっている事が多い)行政と言っても募集職種は健康で働ける、普通に就業できるかというのが前提で大事じゃないですか。だから働けるという証拠が必要なんですね。退職後に働いた実績が無いなら、本人や医者の言葉だけでは信用されません。(持病があっても就業に影響があるか無いか、通院や制限などがあるかどうか、その点の許容範囲は採用側により違う。障がい者枠で無い限り、フルに働ける事が原則)
公務員って筆記試験と面接なので、事情があっても筆記が突破できれば大丈夫だと勘違いされている方がいるんですね。
ですから、森下さんのようにアルバイトをしながら、ちゃんと働いているというのを見せるというのはすごく重要です。そこをちゃんとクリアされて、なおかつアルバイトの中でご自身が主体的に行動したこと、そのエピソードがいっぱいありましたよね。
森下:そうですね、ありました。
安達:そうですよね。そういう点でも入ったらちゃんと活躍できるというイメージが湧くような実績を残していたというのが素晴らしいと思います。
森下:ありがとうございます。
安達:退職してからその年の一番最初の受験の時にご支援したんですけど、その時からずっと思っていることなんですけど、ご自分の病気で辞めるというのは「なんで自分が」と恨む気持ちであったりとか、致し方なく、円満に退職されていますけど、その件に関して会社を恨む人とか結構多いわけですよ。恨む気持ちもわかります。理不尽だなって気持ちが沸くじゃないですか。
森下:ですね、少しは。
安達:森下さんは一度もそのことに関して恨み辛みを言ったりとか、愚痴をこぼしたことはないですね。
森下:基本的には言ったことはないですね。
安達:実を言うと私は、森下さんのその点が一番素晴らしいなと思っていたんです。やっぱり生きていると理不尽なことっていっぱい起きるじゃないですか。自分が悪くてとかじゃないことってありますよね。それは仕事の中で、小さいことで言うとクレームもそうですよね。
自分が起こしたことじゃなくても叱られたりとかいっぱいありますよね。そういうことが起きた時に、それに対して恨んだりとか「あの人が悪い。会社が悪い。」とかそういうことって普通は思っても当然なんですけど、森下さんもそういう気持ちはゼロではないと思うんですが一度も出したことがない。
それよりも自分ができることをやろうという前向きな姿勢というのが、実を言うと、森下さんは私よりもずーっとお若いんですけど、心の中で尊敬できる人だなと思っていました。
森下:ありがとうございます!
安達:これは今初めて言いますけど(笑)。
森下:うれしいですね。
面接での課題について
安達:では具体的に面接の対策の所で課題だったことろがいくつかあったと思うんですが、わたくしが把握していた課題はこの4つです。一つは健康の不安をどう払しょくするかというのは大きいじゃないですか。面接で必ず聞かれていましたよね。もちろん退職の理由もそれですから。あとは理系からのキャリアチェンジで、研究室でやったことは直接は役立たないけど、みたいなことも何度も言われていましたよね。
森下:毎回聞かれました。
安達:あとは現職、家電量販店で販売のお仕事をしていらっしゃるので、そこでやったことをどうやって活かすと伝えるか、あとはご自身でもちょっと仰っていましたけど、若干話が長くなる傾向が面接であったので、この辺が森下さんが思っていた課題だし、私も理解していた課題ですが大丈夫ですか?
森下:はい
1の(働けるかどうかの)部分がエビデンスがない、退職して間もなかったので、1年たってなかったですから。「大丈夫です」と言っても面接官はどこまでそれを信用するかがポイントでした。 この辺が課題ですけど2019年は全部ちゃんと取り組んで、ご自身が仕事をする中で結果を出して面接でお話しされたというのが大きいかと思います。
対策について、順番にいろいろお聞きしたいんですが、想定問答の対策に関しては森下さんはいかがでしたか?あまり難しくはなかったと思うんですが。
安達:想定問答でやった質問がそのまま出ることもありました?
森下:そのまま聞かれることも結構ありました。
安達:じゃあそういう意味では落ち着いて答えられるようになったいい対策にはなったということですよね。
森下:はい
安達:想定問答って、頭の整理するためにもあるんですけど、ご自分の中でこれをやることによって、ご自身のどこをどう改善していなかなければないとか、発見はありました?
森下:先生から解説や指摘をいただいて、「公務員としてこういう考え方はまだ至っていなかったのかな?」というような反省や振り返りができたのはすごく大きかったです。
安達:そうなんですね。面接の報告をいただいていて、面接官の質問に対する回答を拝見すると、本当にパーフェクトで、もしこれが添削だったら直すところがないくらいパーフェクトの回答をされていたんですよ。あれで落ちたらおかしいと思っていましたから。素晴らしい回答をされていました。それもただの綺麗な言葉ではなくて、ご自分の経験からお話しされていると、あとは現職での仕事のやり方について、かなり具体的に突っ込まれて「販売の実演をしてください」とかも言われていましたよね。
森下:びっくりしました。
安達:でも面接官が「私なら買うかもしれない」と言っていたじゃないですか(笑)。
森下:言ってくださいましたね。
安達:それを面接の場でいきなり言われても出来るというのはすごいですね。
森下:ありがとうございます。
応募先のリサーチについて
安達:WEB上のものや発行されているものだけでなく、ご自分の足で歩いたり話を聞いたりということをしたんですね。
森下:そうですね。直接足を運んでやっていました。
安達:それをやることによってどんな効果があったと思います?
森下:やりたいことに関しては、仕事で深堀りされたときに「この前行われたイベントに参加しまして」というお話をすると、かなり頷いてくれる面接官が多かったというのと、本気度が伝わったのかなというのは感じました。
安達:あとご自身の中でもやりたい仕事を深掘りすると、さらにイメージが湧いて具体的に話せるようになりますよね。
森下:そうですね。「自分のこういう力は、こういう仕事でこういう課題があるから、こういう風に活かすことができるんじゃないか」という提案もできるようになりました。
プレゼンについて
安達:確かにプレゼン自体のサポートはさせていただきましたが、「漢字一文字で自分を表すのは何か?」とか、話す内容の軸は森下さんご自身が出したことなので、そこは私は拝見する限り、すごくいい内容だと思ってましたよ。表現はお手伝いさせていただいた部分はありますけど、ちゃんと自己分析できてらっしゃると感じました。
森下:その時プレゼンの方向性や軸を作る時も、想定問答で自分の中の軸がある程度できていたので、「これをアピールすればいいのかな」と考えやすかった点はあります。
安達:わかりました。森下さん、振り返ると昨年の2月には想定問答を提出していただいて、大まかな軸は決めてできていたじゃないですか。だからそこからブラッシュアップして、エントリーシート出すにしても、プレゼンのシートを作るにしても、そこがちゃんとできていたから時間短縮もできましたよね。
森下:そうですね。その自治体の聞かれ方に合わせて少し内容を変えるだけでよかったので、楽でした。
安達:森下さん的にも、今回の対策は自分の思った通りのベストな形でしたか?
森下:ほとんどベストな形に近い状態でした。
安達:やっぱり早く手がけたただけあって、面接の内容を見ると「すれすれで大丈夫かな?だけど受かった」ではなくて「これなら絶対受かる」という内容の面接になったのはそういう準備があったからなんですね。でも現職のお仕事がフルで入っていますから、時間を作るのが大変だったでしょ?
モチベーションの維持について
森下:結構さぼってしまう時期とかもあったんですけど、そういう時に報告掲示板が・・・
安達:ありましたね。
森下:基本一人でやっています。
安達:わかりました。社会人の方は、予備校へ学校のように通ってという方はほとんどいらっしゃらないので、モチベーション下がる時もあるんですよね。
森下:結構下がる時がありました。
安達:結構ありましたか。わかりました。ありがとうございます。本番の面接についてお伺いしたいんですけど、これをご覧になっている方は森下さんの面接報告をお読みになっていないので、私がさっきから「ベストだ」と言っても「何がベスト何だろう?」と思ってらっしゃると思うので、面接で印象に残っていることを、いくつかお話ししていただけたらと思います。
森下:病気とか早期退職のことをかなり深掘りされました。一人だけでなく他の面接官にも「今はもう体調は大丈夫なのか?」と繰り返し聞かれたりとかしたので、印象に残りました。
安達:それこそ「どうやって答えるか」の対策はきちっと立てていましたよね。
森下:答え方についても先生のアドバイスいただいていたので、それをほとんどそのまま言うことで面接官は頷いてくださいました。
安達:それ以外はどんなことが印象に残っていますか?キャリアビジョン変えるところ、理系から一般の行政職を受ける方多いんですけど、みんな同じように「今まで勉強したことが直接役立たないけど、なぜ?」と結構聞かれるんです。そこをどうやって答えたか教えてください。
森下:どうしても「役に立たないよね」と聞かれますので、その場合は本当に仰っていることはその通りなので、「確かに役立たないと思います」と一回認めるようにしてました。その上で、研究をしていたので、試行錯誤して課題を見つけて、それを改善するということに取り組んでいましたので、それは理系だけじゃなくて、市役所のどんな仕事についても活かすことができるのではないかということで、相手に納得していただきました。
安達:それは王道の答えです。実際本当にそうなんですよね。今のアルバイトの家電量販店でもそのまま使って仕事されてましたよね。だからそれを発揮したエピソードがちゃんとあるじゃないですか。だから強い武器を持っていましたよね。
森下:確かに「理系を活かせる」と話をしたら「具体的には?」と聞かれるので、その時にエピソードを話すことでより説得や納得をしてもらいやすくなりました。
面接官にされた具体的な質問内容とは
安達:森下さんは何をお客様に紹介するという接客をしたんですか?
森下:プリンターの商品の説明と販売をしました。市役所ならプリンターも使う機会が多いので、イメージしやすいかなと思ったので。
安達:その場でそういうことに対応できるというのは森下さんが持っている強み、お声を聞くと穏やかで優しい感じがするんですけど、結構度胸があるというか、本番に強いですね。
森下:そうですね。いろいろ病気とかやってるので、そのおかげで、どうしてもそういうのはマイナス面としてとらえてしまうんですけど、病気を乗り越えることである程度度胸はついているので、それは自分の強いところかなと考えています。
安達:面接の中で、面接官が「周りの人からどういう風に思われているのか」「ギャップはないか」というのを聞かれているじゃないですか。周りからも「優しくて穏やかで」と言われるけれども「自分は芯が強くてタフだ」とお話しされていますよね。あの答えはその通りだと思いますし、面接官からするとすごく評価される部分だと思いますね。
森下:自分がどうしても弱弱しく見えると感じたところもありましたし、そこは先生にアドバイスをいただいたので、その通りに「穏やかとか優しく見えるところもあるけどタフなところもある」という風に答えることで評価をあげていただいたのかなという風に思います。
集団討論について
安達:「きたな」と思ったんですね。よかったです。面接のところで集団討論のところもお話ししていただけますか?結構印象的な集団討論をされていたので。
森下:集団討論では、よくある「市の課題について討論する」というのが多いと思うんですけど、自分が受けたところは、雑談のような討論だったんです。その中で「司会は特に決めなくていい」と市の方から言われたんですけど、結局自分から司会に立候補された方がいたんですけど、7~8人メンバーがいたんですけど、司会の方だけが落ちるという特殊な形になりました。
その場である程度分かるように分類していかないといけないですよね。
安達:そういうことによって、議論する人たちはものすごく助かったと思うんですよね。わかりやすいから。それと自分がメモを取ることに一生懸命にならずに、そのホワイトボードを見ながら話すことができるので、その点では森下さんはチームにものすごい貢献したと思います。
森下:書くペースに他の方も合わせてくれるので、討論をリードしやすいというか、進めやすくなっていたので、自分が書いたら次の質問に移るかたちにできていたので、いろんな意見も発言しやすくなっていました。
安達:司会はハイリスクハイリターンなので、今仰っていたように司会の方だけ落ちるというのはあるんですね。司会をやるのは覚悟が必要なんですけど、スキルがないといけないので。森下さんのやり方は素晴らしい方法だなと感心しました。
森下:ありがとうございます。
これから受験される方へのメッセージ
安達:いろいろお聞きしまして、根掘り葉掘りありがとうございます。最後に森下さんからこれから受験される方へのメッセージ、特に病気がもとで退職されたとか、キャリアチェンジしなければならなくなったという方は少なくないです。そういう方はすごく不安なんですよ。
森下:自分も不安だったので、すごく気持ちがわかります。
ただそこで投げやりになってしまうとどうしようもないので、やれることを地道にやっていくことが大切だと思うんですけど、一人ではどうしても不安になるとか「このままで大丈夫か?」と思うことが多いので、そういう時は安達先生にアドバイスをいただいたり、相談に乗っていただくことが自分の中では大きかったです。
こういう言い方をするのは厳しいかもしれないですけど、リスクがある人とない人が同じような発言をしていたら、自分だったら間違いなくリスクがない人と一緒に働きたいですし、面接官も同じように考えるはずなんですけど・・・
だから人と同じことをするんじゃなくて、人より積極的にリサーチするとかやるべきことは多いんじゃないかなと思います。
もっとやればよかったなということもないわけではないですが、「これだけ自分はリサーチしたんだ」というのは自信になりますし、面接官にも伝わるんじゃないかなと思います。つらいこととか、今後心配や不安も多いと思うんですけど、先生にサポートしていただきながら、やれることをやっていけば結果につなげることができるんじゃないかなと思います。すいません、長くなってしまいました。
安達:いいえ。ありがとうございます。わたくしはたまたま森下さんとご縁があってご支援することができましたけど、私のサポートを受けなかったとしても、相談相手を探して、メンター的な人を探して、やっていくというのは一ついい方法だなと思います。誰でもモチベーションが下がったり行き詰まったりすることはありますから。相談相手は、いた方がいいですよね。
森下:そこはすごい大きかったです。
安達:いろいろとありがとうございます。2018年の時からのご支援なので、私も本当に合格が嬉しいですし、森下さんがこれから素晴らしい職員になると確信していますので、頑張ってください。本日はありがとうございました。
森下:ありがとうございました。
面接対策は独学で対策出来ると思いますか?
筆記試験は、100%正しい答えがあるので、独学でも対策することは可能です。
しかしながら、面接試験には正しい答えが存在しません。
特に既卒、社会人、公務員から公務員への転職の場合、年齢、経験などが全く異なります。
面接官は、なぜ、あの質問をしたのか?
どのような回答を望んでいたのか?
どのような人材を求めているのか?
その答えは、どこにも記されていませんが、面接官が求めている回答をしない限り、公務員の面接試験に合格することはできないのです。
民間の面接と違って、公務員試験は、1年間勉強して、筆記試験に合格したとしても、実は、たったの20分程度の面接で不合格になってしまう世界です。
しかしながら、未だに、元気にハキハキ、しっかりと自分のことをアピールし、面接官に良い印象を与えることができれば、面接に合格できると信じている方がいます。
ハッキリ言って、公務員の面接試験は、それほど甘くありません。
インターネット上に溢れ返っている、曖昧な面接対策や、公務員面接試験に合格した方のアドバイスを信じて、対策をされている方もいますが、新卒ならまだしも、年齢、経験、希望する自治体、自治体が求めている人物など、すべてが違うにも関わらず、何を参考にしているのでしょうか。
あなたの一生を左右するかもしれない大事な面接対策を、正しいかどうかもわからない情報を信じて、対策しても良いのでしょうか。
ハッキリ言います。公務員の面接試験で確実に合格するためには、プロの面接官の指導による客観視が必要不可欠です。
公務員面接の達人は、元公務員面接官の目線で、あなたの年代、経験、受験先の自治体に合わせて、面接指導をすることで、確実に面接の合格率を上げることができます。
無料で学べる!公務員面接対策オンラインセミナーの内容はこちら
- 元公務員面接官が教える面接を突破するための対策
- ノウハウの取得に走る前に理解すべきこと
- 地雷対策をすればマイナスは無効化可能
- 公務員面接対策に必要な4つの柱とは
- 年代別自己PR対策について(新卒、既卒~27歳、28~34歳、35歳以上)
公務員面接の達人のLINEはこちらから登録いただけます
「無料で学べる!公務員面接の達人の面接対策」に興味をもっていいただき、ありがとうございます!
この講座では、元公務員面接官が解説する目から鱗の面接対策はもちろん、20代、30代、40代別の自己PR対策などについても解説させていただいています。
あなたの年齢、経験に沿った面接対策の参考になると思いますので、しっかりとご覧くださいませ
特に、社会人、既卒の方は、新卒よりも面接のハードルが上がっているため、必ず対策しなければならないことがあります。