自分の分析と志望先の分析をマッチングすることは今までも経験していたんですけど、自分だけでは、かなり難しいと感じたのでプロの指導を受けたいと思い、先生にサポートをお願いしました。
40代で公務員を目指される方にとって、私のお話が参考になればうれしいです。
この記事の目次
【合格者インタビュー】
安達:譲さんこんにちは。
譲:こんにちは、先生。
安達:まずはおめでとうございます。
譲:ありがとうございます。先生のおかげで合格できました。ありがとうございます。
安達:まず最初に譲さんの紹介なんですけど、こちらに県庁の経験者枠を受験されたこととか、現在は企画系のお仕事をされていること、それと転職経験もあるということだけお書きしました。簡単に自己紹介をお願いできますか?
譲:譲と申します。よろしくお願いいたします。ここに書かれている通りなんですけど、私は複数の会社で仕事をしておりまして、主にネット系の企画、マーケティング職をやっておりました。ただお客様に支持されていても、事業が途中で頓挫してしまうということが多々ありましたので、長期的な視野に立って、戦力を構築していくということに関われたらなあという思いから、その延長戦上に県庁がありまして、先生に対策を依頼したという流れになります。44才です。よろしく願いします。
県庁を目指された理由とは?
安達:ありがとうございます。自分の一番の強みや持ち味は「どこだったら活かせるのか」というのは大事なポイントですね。やりたいという分野も、もちろん大事ですけど、ある程度の年齢になってくると、やりたい事と得意な事、出来る事、ここが合致していないと「ただやりたい」では新卒ではないので難しいところですね。
譲:そうですね。私のイメージですと、頭脳派が国、調整派が地方自治体、その中間にあたるのが広域自治体かなと思っていましたので、私は頭の回転が早い方ではないので、その中間である広域自治体が一番適性があるかなと自己分析しました。
安達:頭の回転はご謙遜かと思うのですけど、私から見ても譲さんが活かせるところは一番小さな基礎自治体ではなく、広域でぴったりかなと思いました。
一番最初に想定問答とかをお出しいただいたのは7月だったかと思うのですけど、その時の課題としてはこちらに挙げさせていただいたんですが、今いる業界から行政に移りたい志望動機であるとかやりたい仕事、当然ながら全く行政と親和性のない業界なので、かなり面接官を説得する、納得してもらうためのところがハードルだなという点と、企画系のお仕事といっても「行政で何ができるの?」という点をご自身で証明していかなければいけない、そこが譲さんの課題だったかなと感じました。
いかがでしたか?行政を目指すとなった時、ご自身悩まれたんじゃないですか?何をやりたい仕事として挙げていくかとか、そういったことも含めて。
譲:はい。非常に悩みました。今まで民間の転職経験はあるんですけど、一番遠いところにあると思ったので、自分の分析と志望先の分析をマッチングすることは今までも経験していたのですけど、かなり遠かったのでプロの指導を受けたいと思い、先生にご相談しました。
専門分野は両刃の剣
安達:だからそうじゃないということを、キャリアダウンだったら採用しても貢献してもらえないかも知れないですから、キャリアダウンじゃなくて、今までのことを幅広く展開するんだというところを見せていくのが、経験者の方の課題の一つだといつも思っています。でも譲さんは今までの業界と真逆の所にある行政で、ご自身の力をどうやって活かしていくかというのは、行政の研究から出てきたんですよね。
安達:そこは表面的にやっていると「自分が入ったらどんな仕事に就いたら力が発揮できるのか」というところを自分で話すことはできないですよね。
譲:そうですね。
安達:どうやって研究されたんですか?
譲:誰でもできるネットの研究とかも私は結構重視しました。グランドデザインであったりとか事業計画を読み込んで、自分の経験をどういった所で活かして戦略的にアピールできるのかな?とかマッチングできるのかな?というところまで考えるのは全員ができることではないと思うので、まずはそこをしっかりしようと。
広域自治体なので、論理的にそれが説明できればわかってもらえるのかな、ということでそこは徹底的にやりました。あとは説明会であったりとか自治体の企画しているイベントだったりとかに積極的に足を運んで、事業の理解をすることと、職員の方と話す機会を自ら作って、どういったものが求められているのか、どういった人を求めているのかを、少しずついろんな人に聞きながらイメージを膨らませていったかたちですね。
安達:HP含めネットで調べられることは調べ、プラスご自身が直接足を運んで情報を膨らませていった、骨の上に肉付けしていった感じですよね。
譲:あとは「こうなんじゃないかな?」といろいろ分析して、研究ブログとかを見ていたので、その仮説を実証するというか、直接職員に聞いて確証を得たというか、そういう形で使いました。
安達:譲さんが今までお仕事で何かに取り組むやり方をそのまま対策に応用されたと感じるのですけど、そうですか?
譲:そうですね。マーケティング職をやっていますから、分析ですとか競合の分析とか、そういう分析は得意としていますので、割とリサーチだったりとか自治体の研究もそうですけど、勉強方法自体も公務員も初めてですから「公務員とは何か?」から始めなければいけなかったので、そういったリサーチも含めて、そこを重視してやりました。
面接対策について
安達:実はそういう長い文章を書いてくださる方は初めてではないんですけど、読むのは正直大変でした(笑)。ですけどしっかり洗い出しをされているので逆に言うと、読んでいて、私自身がすごく譲さんのことを理解しやすかったです。
譲:理解していただこうという目的もありました。
安達:こういうこと考えて、こういう行動して、こういう結果を残してきたのかというところが、よく理解できましたので、じゃあ面接ではここが一番適切でアピール力があるんじゃないかとか、そういった判断がすごくしやすかったので、やり方としてすごくいいと思います。
応募先のリサーチについて
添削のしようがないです。結局、ZOOMでいろいろお話を聞いて、次にやり直しをしていただいて、それでも足りないということがよくありますので、譲さんのやり方はベストなやり方かなと思います。
では応募先のリサーチについて、先ほど既にお話しいただいたんですけれども、ネットで調べた後に足を運んだりしていましたね。足を運ぶのを躊躇されるとか、やらない方が結構いらっしゃるんですけど、譲さんはこれは必要だと思っておやりになったんですか?
行った事はすごくアピールになると思いますし。そのあと広域自治体に変えるんですけど、基礎自治体を目指していた時にやっていたことが非常にいいなと。
自分の理解も早まったので、継続して自分のためにやった方がいいなと思ったので。 聞いてみないとわからないこととか、ネットとか書類のリサーチで疑問に思ったこととかは聞いたら答えてくれますから。そいういったことで「やるべきかな」と思ったので、ぜひ皆さんにもお勧めしたいですね。
安達:イベントなどに行って職員の方を捕まえてお話しされたんですか?
譲:そうです。私の場合は住んでいるところから離れているところというのもあったので、イベントがある時に、職員の方を捕まえて話すというのが効率的かなと思いましたので。 そのイベントは私が関連する(やりたい仕事としている分野)事業に特化していたので、そこに来る職員の方もその事業に詳しい方かな?と思いましたので、一石二鳥かなと思いました。
安達:そうですね。職員の方はそんな質問したからといってムゲにしたりとか、今まで聞いたことがないですね。皆さん親切に質問に答えてくださったり、中にはアドバイスをしてくださるような職員の方もいて。怖がらずにお話をするのは、私も全員の方にお勧めしたいです。譲さんはすごくコミュニケーション力があるので、職員の方も譲さんには話しやすかったのではないかなと思いますけど。
譲:全力でニコニコして話しかければ、向こうもニコニコして話してくれると思います。
安達:ニコニコして話しかけたんですね。そういうのはコツかもしれないですね。
譲:そうですね。
プレゼンについて
証明しないといけないことのレベルが高くなってしまうので。なので専門用語を使わずにどうやって理解してもらえるかというときに、イラストなどをふんだんに入れまして、行政になぞらえて「私の仕事はこういった流れなんですよ」と理解してもらうことに全力を尽くして。 1次面接がプレゼンの前にあったのですけど、そこのPDCAを活かして先生に指導いただいて「ここは伝わりにくかったね」とかっていうのを解決するような内容でプレゼンを盛り込むことを意識して対策しました。その2点が大きいです。
安達:拝見した限り、素晴らしい内容ですし、あれであれば理解はちゃんとされたんじゃないかなと私も思います。理解されたから合格されたと思うのですけど、得意であっても商品とかサービスと違って、自分のことをプレゼンするって難しいですよね。
譲:難しいです。しかも仕事だとA4の資料を何枚も使ってよくて、1枚1メッセージですごい簡潔に作って7~8枚でまとめる、しかも原稿見ながら進められるので、特に苦労しないんですけど、今回は1枚で何も見ずに、暗記しないといけないということで、44歳ということもあって記憶力もなかなか低下してきているので、いろいろ難しい面も多かったです。
安達:(公務員の)プレゼンはある程度の長さがあると、原稿を作って話せるように頭に叩き込まないといけないので。あとは時間も気になりますよね。「10分前後でいい」みたいな感じだったらいいですけど、3分だったら3分ほぼぴったりでやらないといけないし、5分ならほぼ5分、±5秒から10秒くらいの差で収めないといけないので、練習はすごく必要になりますね。
譲:試験直前まで、外歩きながらブツブツ怪しくやってました。
安達:現職でお仕事持ってますからね。そんなにふんだんに時間があるわけではなく、かなりそうやってご自分で話せるようになるまでやったんですね。
譲:はい。実施しました。
実際の面接について
先生の想定問答がそのまま出ましたので、先生の対策をしてよかったと思うんですけど、「こういう時はこうします」と考えを述べるわけですけど、そこでちょっと安心していたら、「その理論を実践した経験エピソードを聞かせてください」と聞かれました。 面接用に用意した答えじゃなくて普段からその考えに基づき実践しているかを経験者枠だと確認されるんだな、と思ったので、皆さんも考えや答えを述べるときにエピソードまで用意していただきたいと思います。
あとは先生のご指導にもあった「住民目線」とか。先生は凄く詳しく説明されていました。あの辺のことも具体例を意識して用意しておくべきかなと思いました。そこが一番伝えたいです。
安達:逆に「こういった所はいい感触だった」と感じたところはありますか。
譲:私の場合はアイスブレイクから点を取りに行きました。
さほど期待していないところで、むしろ私のことを和ませようとしているタイミングで、向こうを和ませられたら点になるかなと思ったので。私の時は17時くらいからの面接でかなり待たされるということがわかって、このことは絶対聞かれると思っていたので、その間にも「近くの公民館を借りてプレゼンの練習をしていました、面接の練習をしていました」と言えば熱意にもなりますし、その時会議室が開いていなくて廊下で一人でブツブツ言っていたんですけど、そのことを言えば「場は和むな」と思っていたので、それを打ち込んでみました。
こうやってなるべく相手を和ませることができればいいなと思っていたので、最初からそこは意識してやりました。あともう一つ、これは言えなかったんですけど、言ったら評価いただけたかなと思うのは、集団討論が午前にあって午後から面接だった時に、その感想を聞かれるかなと思いました。良いところと悪いところを答えたら、「この短い間でもPDCA達を回すことを意識している人なんだな、優秀だな」と思われるんじゃないかな?と思ってしっかり考えていたのですけど、聞かれなかったのでさっきの練習の話をしました。
安達:細かいところまで譲さんは面接のことを想像しながら、面接官の気持ちを想像しながらお話をされていたというのがよくわかります。どうしても自分が言いたいことを一方的に言う方が多いのですけど、譲さんは相手がどういう反応をするだろうか?とか、こういったことを言ったら少し面接官も笑ってくれるだろうとか、そういったことまで神経を使っているというのが今のお話でものすごくよくわかりました。
譲:アドリブでなかなか話せないタイプですので、事前の準備が大切と安達先生の講座でも十分理解していましたので、いろいろ妄想しながら準備しておりました。
安達:その妄想は素晴らしいです!余裕がないとできない部分も確かにありますが、そういうことを最初から織り込んで行動していらっしゃるじゃないですか。「合格する対策」を立てて実行されたんだというのがよくわかりました。本当に素晴らしい面接対策だったと思います。ありがとうございます。
譲:ありがとうございます。
これから受験する人へのメッセージ
あとこれくらいの年齢になると仕事が忙しいと思いますので、効率的に対策を進めるのが一番だと思いますので、計画だとか自己分析や志望先のマッチングをどれだけギャップがあるかを分析したうえで、効率的に計画して、あとは安達先生も全面的に信頼していただいて、勉強とプロのチェックを受けた改善を心がけてやっていただければ。
私は初めてから合格発表まで半年でできたんですけど、そうやって可能です。あとは500時間は必要だと思いますので、そこをどうやって作るかを計画して進めれば皆さん合格できますので頑張ってください。
安達:ありがとうございます。500時間必要なんですね。譲さんが500時間必要だったらもっと必要な人はいるかもしれないですね。多いと思いますけど。そのくらいの覚悟で計画立ててやるというのは合格を確実にする大きなポイントですね。(*500時間というのは筆記も含めてです。平日3時間、週末7時間の受験対策を計画し実行されていました)
譲:そうですね。最初にどれくらい必要でどれくらい対策が必要かをわかっておけばイメージがしやすいと思うので。
安達:最後までインタビューにご協力いただいてありがとうございます。譲さん、来春から県庁の職員としてますますご活躍されると思いますので、お身体に気を付けて頑張ってください。ありがとうございます。
譲:ありがとうございます。先生もこれからいろんな方のお力になられると思うんですけど、私はすごく先生のおかげで合格できましたので、引き続き頑張ってください。
安達:ありがとうございます。若干プレッシャーにも感じますけど頑張りたいと思います。本日はどうもありがとうございました。
譲:ありがとうございました。
面接対策は独学で対策出来ると思いますか?
筆記試験は、100%正しい答えがあるので、独学でも対策することは可能です。
しかしながら、面接試験には正しい答えが存在しません。
特に既卒、社会人、公務員から公務員への転職の場合、年齢、経験などが全く異なります。
面接官は、なぜ、あの質問をしたのか?
どのような回答を望んでいたのか?
どのような人材を求めているのか?
その答えは、どこにも記されていませんが、面接官が求めている回答をしない限り、公務員の面接試験に合格することはできないのです。
民間の面接と違って、公務員試験は、1年間勉強して、筆記試験に合格したとしても、実は、たったの20分程度の面接で不合格になってしまう世界です。
しかしながら、未だに、元気にハキハキ、しっかりと自分のことをアピールし、面接官に良い印象を与えることができれば、面接に合格できると信じている方がいます。
ハッキリ言って、公務員の面接試験は、それほど甘くありません。
インターネット上に溢れ返っている、曖昧な面接対策や、公務員面接試験に合格した方のアドバイスを信じて、対策をされている方もいますが、新卒ならまだしも、年齢、経験、希望する自治体、自治体が求めている人物など、すべてが違うにも関わらず、何を参考にしているのでしょうか。
あなたの一生を左右するかもしれない大事な面接対策を、正しいかどうかもわからない情報を信じて、対策しても良いのでしょうか。
ハッキリ言います。公務員の面接試験で確実に合格するためには、プロの面接官の指導による客観視が必要不可欠です。
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あなたの年齢、経験に沿った面接対策の参考になると思いますので、しっかりとご覧くださいませ
特に、社会人、既卒の方は、新卒よりも面接のハードルが上がっているため、必ず対策しなければならないことがあります。