本当にありがとうございます。私の道のりが受講生の皆様への参考になれば幸いです。
消防官を目指されている方にとって、今回のお話は、とても参考になると思います。
この記事の目次
【合格者インタビュー】26歳 一旦就職はしましたが、半年間で再受験し、中学生の時から憧れの消防官に合格!
安達:伊藤さん、こんばんは。
伊藤:こんばんは。
安達:本日はインタビューにご協力いただいてありがとうございます。
伊藤:ありがとうございます。
安達:まず、念願の消防官に合格されておめでとうございます。
伊藤:ありがとうございます。
安達:伊藤さんに初めてコンタクトいただいたのは、もう1年半くらい前になりますね。
伊藤:そうですね。かなり長いことお世話になりました。
安達:昨年は、本当に惜しいところで残念だったんですけれども、今年は見事合格されて、私も本当にうれしいです。
伊藤:はい、ありがとうございます。本当に安達先生のおかげです。
安達:いいえ、とんでもございません。消防官目指す方は結構いらっしゃるんですよ。今年も何人も。公務員の中でも消防官とか警察官って少し特殊じゃないですか。
伊藤:そうですね。
昨年落ちてから、就職したことについて
安達:これから受ける方のためにも、いろいろお話を聞かせてください。
伊藤:はい。
安達:まず自己紹介なんですけれども、ご年齢、まだ25歳でしたよね?
伊藤:いえ、今年26です。(笑)
安達:消防官一筋、確か中学校の時からですよね。一番最初に消防官がいいなと思ったのは、中学の時に消防官の体験みたいなのをされて、そこからですよね? 過去は最初にお話ししましたけれど、面接でうまくいかなかったということで、昨年一度就職されましたよね?民間企業に。
伊藤:そうですね、今もそこで働いています。
安達:今も現職中ですよね?
伊藤:そうです。
安達:確かそれをご相談いただいたかと思うんですけど、そのとき私は、「入ってすぐ受けて1年たたずにもう転職というのは非常に不利だから、できれば3年間は民間企業で頑張れ」と言ったんですよね?そういう風に話したのを覚えています。だけど3年は待てず、すぐに受験されたので、ちょっとそこがどのくらいデメリットになるかな?というのが私は心配だったんですけど、ご自身ではどうでしたか?やっぱりちょっと心配でした?
伊藤:申し込みの時点では、半年くらいの職歴だったので、そこはかなり突っ込まれるのかなとは思ったんですけど、面接では特にそのことに関しては言われなかったです。強いて言うならずっと受験していたというのがあったのか、初めての受験だったらたぶん聞かれてたと思うんですけど。何回も受けていたというところで、あまり深く突っ込まれなかったです。
市の志望動機について
安達:なるほど。わかりました。今回の面接における課題というところで、今までの想定問答とか拝見して、伊藤さんにもお話ししましたけど、消防官を選んだ理由というのはかなり明確でなんら問題はなったと思うんですが、消防官って日本全国にあるので、今回の応募先、合格した市の志望動機ってのはちょっと弱かったですよね。
伊藤:そうですね。
安達:なぜこの市なのか?というところ。地元だけが理由だと動機としては弱いけど、ここを今年はちゃんと作ってクリアされましたよね。
伊藤:はい。
安達:あとさっき言った職歴が短い件というのは、本番で突っ込まれなかったということなのですごくよかったんですけど、ここも一応ちゃんと「突っ込まれたらこう言おう」ということでやりましたよね。
伊藤:そうですね。
安達:すごくなんて言ったらいいんですかね、シャイな、口下手な感じがしました。表情も硬くて。就職されて今年模擬面接をしたときに、本当にびっくりしたんですよ。変わった、と。
伊藤:私も自分自身、結構しゃべれるようにはなったかな?というのはありますね。
安達:この動画を聞いている人は、伊藤さんが口下手で、話すのが上手じゃなかったというのはあまりピンとこないかも。
伊藤:そうですかね。
安達:伊藤さんは消防官を目指した理由であるとか、伊藤さんの強みとか、性格であるとか、そういったところ私は消防官の資質がちゃんとあって、消防官として活躍できる人だなというのは去年も変わらず思っていたんですよ。
伊藤:ありがとうございます。
安達:そうですね。しっかりと大人としての会話が出来るようになって、話とか雰囲気は本当に変わったんですよ。ご自分ではあまりわからないかもしれない。
伊藤:そうですね。あまりわからないです。
安達:意識して変えようと思ったわけではなくて、仕事の中で鍛えられて、大人の中で揉まれて、営業職でしたね。
伊藤:そうですね。
安達:やっぱり大きいです。環境ってずいぶん人を鍛えるんだなって思いますね。
伊藤:そうですね、ありがたいです。
安達:時々、サポートを申し込む人の中に、仕事を全くしていない人がいるんですよ。
予備校だけ行っているとか。そういった方に「仕事しろ、仕事しろ」って口を酸っぱくして言っているんですよね。何もしていないというのは、例えば会社を辞めて数か月というのならわかるんですよ。学校卒業して仕事していないというのは、正直言ってコミュニケーションスキルというのが全く身につかないので。勉強だけしてたら。別に伊藤さんがコミュニケーションスキルがなかったとかいうわけではなくて、しゃべり慣れてないっていうのはあるじゃないですか。
伊藤:そうですね、そこはかなりありました。
面接対策について
安達:では面接対策のことを少し、これから受ける人の参考になるお話をお聞きしたいです。想定問答はしっかりきちっとやってくださったので、実際の面接は想定問答をやっていてよかったなと思うところは結構ありましたか?
伊藤:そうですね。対策をしていた質問がそのまま質問されてきたというのがあって、例えばワークライフバランスについてどうか?という質問だったんですけど、そこは対策していないと答えられなかったなというのがあったので、本当に助かったというか、やっておいてよかったなというのはありますね。
安達:そうですね。急に聞かれても全く考えたことがなかったりすると、難しいかもしれないですね。
ワークライフバランスのこととかはね。あまり消防官の人に聞きそうもない質問に見えるじゃないですか、一見。
伊藤:そうですね。相模原市自体は、結構消防の方でも、育休とか、女性を結構積極的に採用しているのもあって。結構職場を変えていこうという雰囲気が見受けられたというか、採用官の人も女性を今積極的に採用しているという話をしていたので、結構そういうところに力を入れているのかな?という風には思いましたね。
安達:まだ女性の消防官って少ないですよね?
伊藤:そうですね、本当に少ないですね。だんだんに増えてきてはいますけど、まだまだないですね。
安達:2年位前かな?九州で女性の方が消防官を目指して、たった一人でした。女性で採用されたの。
伊藤:ああ、そうなんですか。
安達:その方、合格されたんですけどね。やはり女性で消防官っていうと、消防の仕事だけじゃなくて、広報的な仕事もいっぱいやっているじゃないですか。
伊藤:そうです、はい。
安達:そっちで期待されているのかな?という印象はちょっとありましたけどね。
伊藤:ああ、確かに。女性ならではのっていうところは、活躍する場は絶対あると思うので。新しい風というか。
安達:だから消防官の方に求められるものっていうのは、そういう意味でも、ただ使命感だとか体力だとか絶対ないといけないものもありますけど、社会人として人に伝えるっていうことも求められてるんだなというのがわかりますよね。
伊藤:そうですね。
安達:消防官の方もそういう研修を受けるなんていうのは想像してなかったので。
伊藤:私もそういうのあるんだなというのは初めて聞いたので。
応募先のリサーチについて
安達:そういったところはしっかり押さえて、あと先輩というのは消防官になっている先輩ですよね?
伊藤:そうです。
安達:先輩から話を聞いたのは大きかったですか?いいリサーチだと思いますけど。
伊藤:そうですね。先輩だと現場の話を聞けるのでそこが大きかったなというのと、あとお父さん世代の消防の方にも知り合いがいたので、そういう方にも話を聞いて、どっちかというと総務系の話というか、というのも聞けたので、それもよかったと思います。
面接の練習方法について
安達:なるほど。わかりました。直前に模擬面接をいたしましたけど、わたくしと模擬面接をする以外に、伊藤さんは何か利用して面接ってされたんですか?
伊藤:それは使わなかったです。
安達:ジョブカフェとかそういうのは行かなかった?
伊藤:行かなかったです。あとは友人にやってもらったりとかはしましたけど。
安達:そうですか。それはよかったですね。模擬面接をやってくださるお友達がいて。
伊藤:ちょっと遊んだ時にやってくれるということで、頼んで。ワードに全部、今までの想定問答だとか、実際の過去の試験の中で聞かれたことを書いて、100個くらいですかね?書いたものを渡して「ランダムに質問してくれ」って感じでやってました。
安達:じゃあお仕事しながらとは言え、やるべきことは全部対策立てましたね。
伊藤:そうですね。やってきたつもりではいます。
安達:だから本番の面接で落ち着いてやってこれたわけですね。
伊藤:そうですね、はい。
安達:伊藤さんの強みって、周りの状況をしっかり見て行動できるとか、冷静なところだったじゃないですか。面接では上がっちゃう方ですか?それともやっぱり面接でも冷静になれた方ですか?
伊藤:面接は待ってる時ですね、その時はものすごい緊張するんですけど、実際に部屋に入っちゃえば、緊張というより「しっかり相手の話を聞こう」とか、「緊張するな」というネガティブな方じゃなくてポジティブな方に自分の思いを伝えようということで、そっちの方向にシフトするような考え方でやってました。
安達:伊藤さんが「自分の思いを伝えよう」というお話をされたんですけど、それは本当に大事です。
伊藤:そうですね。
面接官に思いを伝えるためには
安達:そうです。
伊藤:だからどっちかと言うと面接の日以前が勝負かなと思います。消防に対する気持ちをどれだけ持ち続けられるかが一番。それが面接に出ると思うので。それが大事かと思います。
安達:そうですね。本当その通りです。別にペラペラ喋れなくても構わないんですよ。間違えてもいいし、順番が変わろうが、それよりも「これを伝えたい」「こういう思いなんだ」というのがある人は出るんですよね。
伊藤:そうですね。その通りです。
安達:面接官はたくさんの人を面接してるじゃないですか。上手な模範解答というというのはミミダコです。みんなそれなりに作ってくるから。それよりは「どういう風にその人が思ってしゃべっているのか?」というのが伝わるか伝わらないかということの方が。
伊藤:そうですね。その通りです。
安達:だからよく正しいことを言おうとする人がいるんですよ。間違えないように。
それをやってしまうと「可もなく、不可もない」教科書に載っているような回答を並べるだけになってしまって、結局は気持ちが伝わらない。
伊藤:そうですね。
安達:伊藤さんが今おっしゃっていることって面接ですごく大切なことです。
伊藤:そうです。
安達:本当にその通りですね。たくさんの方を支援してきて、すごく優秀だし、ソツがない面接をする方は絶対合格するかというとそうではなくてですね。。。どちらかというと「面接大丈夫かな」という人が、例えば本当にいらっしゃるんですよ。いろんなことやっても面接で飛んじゃう人。
前に崖っぷちになった人がいて、今年受からなかったら親から「絶対に民間企業に就職しろ」と言われていて、最後って言われた人が、ことごとく失敗するんですよ。頭真っ白になる人だったんですね。
安達:そうですね。入ってから頑張ってくれるって。
伊藤:そこだと思うので。最終的には。うちに来てくれるかとか、本気で仕事してくれそうだなというところだと思うので、そこが伝わればというところはありますね。
安達:そうですね。
伊藤:それを伝えるためにちゃんと想定問答やっておかなければならないなというところですね。
安達:そうですね。もちろん気持ちだけあればよくて何も対策しない、それはそもそも気持ちがないと思うので。 やるべきことをやってあと本番は全力を尽くす「本当にそこで頑張りたいんだという気持ちを伝える」だからテクニックだけじゃ受からないんですよね。
伊藤:はい
本番の面接について
安達:じゃあ少し話しちゃいましたけど、本番の話を聞きたいんですけど、面接は20分くらいですか?
伊藤:そうですね、25分です。
安達:そんなことまで聞かれたんですか?
伊藤:そうですね。集団面接の方が質問はかなり難しかったかな?と。
安達:本当の面接らしい面接って感じですね。
伊藤:そうですね。
安達:個別面接は「生い立ち」。じゃあ伊藤さん本人のことの質問が多かったってことですね。
伊藤:そうですね。最初は出身について聞かれて、生まれが岩手なので、相模原にいつから住んでるの?とか「2歳」というか、父親が転勤している間に生まれただけなので、家はこっちなのでという感じで話して、高校が沼津で寮生活していたので、「それはお父さんの転勤か何か?」という話だったので「野球で誘っていただいたので沼津にきました」という話だったりとか。高校の野球部の時の話とかですね。
安達:じゃあ現職の仕事の話とかはほとんどなかったんですね。
伊藤:1個、10年後にどんな職員になりたいかという質問はありましたけど。
安達:でも仕事で工夫していることとか聞かれたので、別に仕事のやり方に関して興味がないんじゃなくって、それより伊藤さん自身がどういう風に考えている人なのかということに重きが置かれているんですね。今までやってきたこととか、そういうのと聞いているところをみると。あと10年後どういう職員になりたいか?というのは想定問答の中にもありましたけど、ばっちりですね。自分がちゃんと考えていたことをしっかりと伝えられました?
伊藤:そうですね。救助隊になって多くの人を助けるというのは話しました。
安達:じゃあおおむね、言葉に窮するとかそういうこともなく、伝えたいと思っていたことが伝えられた面接だったということですね。
伊藤:そうですね。面接が終わってから2つくらい質問があって、
安達:面接が終わってからですか?
伊藤:そうですね。「これで面接を終わります」と言われてから、1つ目に「伊藤さんの今日の面接の出来はどれくらいでしたか?」とか。あとは何回も受験しているということで「何か変えたこととかはあるんですか?」というのは聞かれました。
安達:なるほどね、じゃあ面接官も終わった後の質問ではあるけれどど、納得していた感じでしたか?
伊藤:そうですね、はい。
安達:実は面接終わった後の質問というのも、結構大事です。
伊藤:そうなんですか?
安達:民間企業の面接だと、面接終わった後、例えばエレベーターのところまで、最後に送り出すというのをしますが、結構その間に雑談をしたりするんですよね。民間企業は結構その時に話したことが合否に影響するときもあります。
伊藤:そうなんですか。
安達:そうですね、そこでうっかりと崩れてしまうと、そこまでは合格だったのに、そのあとの雑談みたいなのでNGになっちゃった人、(民間では)今までにいますね。でも公務員の面接で珍しいですね。面接終わった後に追加で聞くっていうのは。でも伊藤さん、最後までしっかりと素晴らしい回答されたからだと思いますよ。
伊藤:ありがとうございます。
安達:だから合格は当たり前の合格ですね。運がいいとかそういうじゃなくて、本当に合格する面接をされたと思います。これから日本は災害も多いし、忙しくて大変な仕事に就くので、頑張っていただきたいと思います。
伊藤:はい、ありがとうございます。頑張ります、これから。
これから受験する方へのメッセージ
安達:ありがとうございます。そうやって頑張ってきた伊藤さんの言葉だから重みがありますね。でも危険物の資格をとったりとか、ただ思い悩んでいるんじゃなくてできることをやってましたね、コツコツとね。
伊藤:そうですね。じゃないと「受からないな」というのがあったので。
安達:そこも、伊藤さんはまじめでコツコツそういったことを続けられる、そこも強みですね。
伊藤:そうですね。ありがとうございます。
安達:本日はいろいろとお話していただいて、本当にありがとうございました。
伊藤:ありがとうございます。
安達:今後のご活躍を心からお祈りしております。
伊藤:安達先生には1年半、本当にお世話になったので、これから頑張って少しでも恩返しできればと思っています。
安達:消防官になってから、どこかでお会いできたりお話が聞けたら嬉しいなと思っています。本当に頑張ってください。ありがとうございました。
伊藤:ありがとうございます。とてもお世話になりました。
安達:こちらこそありがとうございます。
面接対策は独学で対策出来ると思いますか?
筆記試験は、100%正しい答えがあるので、独学でも対策することは可能です。
しかしながら、面接試験には正しい答えが存在しません。
特に既卒、社会人、公務員から公務員への転職の場合、年齢、経験などが全く異なります。
面接官は、なぜ、あの質問をしたのか?
どのような回答を望んでいたのか?
どのような人材を求めているのか?
その答えは、どこにも記されていませんが、面接官が求めている回答をしない限り、公務員の面接試験に合格することはできないのです。
民間の面接と違って、公務員試験は、1年間勉強して、筆記試験に合格したとしても、実は、たったの20分程度の面接で不合格になってしまう世界です。
しかしながら、未だに、元気にハキハキ、しっかりと自分のことをアピールし、面接官に良い印象を与えることができれば、面接に合格できると信じている方がいます。
ハッキリ言って、公務員の面接試験は、それほど甘くありません。
インターネット上に溢れ返っている、曖昧な面接対策や、公務員面接試験に合格した方のアドバイスを信じて、対策をされている方もいますが、新卒ならまだしも、年齢、経験、希望する自治体、自治体が求めている人物など、すべてが違うにも関わらず、何を参考にしているのでしょうか。
あなたの一生を左右するかもしれない大事な面接対策を、正しいかどうかもわからない情報を信じて、対策しても良いのでしょうか。
ハッキリ言います。公務員の面接試験で確実に合格するためには、プロの面接官の指導による客観視が必要不可欠です。
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