多くの方に、とても参考になると思います。
安達先生の指導のおかげで、この1年は、仕事も勉強も公務員試験の面接対策も、すべてうまくいくという、本当に不思議な1年でした。
公務員試験に何年もチャレンジされている方にとって、私のお話が参考になればうれしいです。
この記事の目次
【合格者インタビュー】
安達:新井さん、こんにちは。
新井:こんにちは
安達:本日はインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。
新井:お願いします。
安達:まずは本当におめでとうございます。
新井:どうもありがとうございます。
安達:いえいえ。では新井さんのこともご紹介したいので。首都圏の市の経験者枠で、今はご年齢が39才。メーカーの営業職で間違いないですね。
新井:一応今は40になりました。面接したときは39才で、合格の時は40でした。
安達:じゃあ、つい最近40才になられたんですね。それもおめでとうございます。
新井:ありがとうございます。
安達:では簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいですか?
新井:私は今も民間企業で営業しておりまして、営業職なんですけれども、今から4年前ですかね、2年半ほどは生産管理という仕事も異動で経験しておりまして、公務員は一番最初に受験したのは2014年でして、今回が6回目になります。
最初に受験した2014年から2017年までは面接までいったんですけど、4回連続で不合格。
昨年は絶対面接で受かろうと思って安達先生の講座を申し込んだにもかかわらず、あろうことか1次で落ちたということになりまして、6回目の今回で無事合格できたという形ですね。
安達:じゃあ現職で充実しているから続けられたということですね。
新井:そうですね。むしろ公務員試験の気分転換が仕事、みたいな形でした。最初に2014年に、この後に志望動機が出るかもしれないですけど、一番最初に公務員を目指したときは、今の仕事が嫌だと言ったらあれですけど、やめようと思ったんですが、試験に落ちるにあたって腹が立ったというか、不合格を忘れるために仕事に打ち込んで、かえって今の仕事が面白くなってきたという感じです。
安達:新井さん、逆境に強いタイプですね。普通はそれで折れちゃう人もいるじゃないですか。公務員の受験って勉強もあるし、現職で忙しい中だと、腹が立って辞めちゃうって人の方が多いと思うんですけど。腹が立ってそれを仕事に向けて、それで受験の意欲につながるというのは、負のスパイラルではなくてプラスのスパイラルですね。
新井:そうですね。本当に公務員試験っていう受験以外はすべてうまくいっていたので。バランスですね。ただいつも不合格発表というのは10月か11月に落ちるので、そこで1年の流れで言うと、うちの会社だと12月にすごいビックイベントがあってものすごく楽しい時期なんですね。
不合格で残念なんで、12月に「新しい気持ちでやろう」って1月からすごーく楽しい時期がずーっと続いて、そのノリで1次試験合格して、「今年こそ面接は!」って挑むんですけどいつも落ちるという。で11月に悲しいことがおきて、冬が来てまた頑張る。そういう流れが6年続いたんですよね。
ただ製品を売るとかではなくて、本当に社会的課題とかお客さんの課題を解決したソリューションフェアを出来るようになった時に、これはそのまま行政でも活かせると思ったというのと、ここから残りの人生を営業だけで行くよりは、最後のチャレンジですよね。キャリアチェンジですかね。
で公務員として、この1年運がいいことに、希望する市の職員と一緒に共同プロジェクトで仕事するという機会がありまして、それも大成功したので、であれば、この経験を活かして必ず市の課題解決に貢献できると確信を持ったので、最後のチャレンジとして公務員を志望した、勝たなければならないという気持ちで挑んだという流れになります。
安達:じゃあかなりいろんな状況が新井さんに味方をした部分も多かったですね。
新井:そうですね、特にこの1年はそうです。仕事も勉強も公務員試験の面接対策も、すべてうまくいくという、本当に不思議な1年でした。
安達:いきなりやってそうなったんじゃなくて、今までの失敗もあるわけじゃないですか。新井さんがいきなり人間変わったわけじゃないので、今までの失敗も積み重ねてきたからこそ今の成功があるんじゃないかと思います。ただ運がいいだけで受かるわけじゃないですからね。
過去うまくいかなかったことも含めて、課題は何だったのかというところを少しお話ししたいと思うんですが、新井さんも仰ったように、応募先の自治体と一緒に仕事をして職員の方といろいろ接触する機会があったし、行政のやっていることを熟知する立場にあったかなと思うんですね。
でもじゃあ、そういうことをやっていた人だったら受かるのかというったらそう簡単ではないです。その経験とスキルは民間側で培ったことなので、それを行政の側になったらどういう風に活かすかということを、自分で論理的に筋道を立てないといけないですよね。
それにプラス相手が「新井さん、民間にいた方がいいよ、民間にいて活躍してくれた方がいい」じゃなくて、「こっち側で一緒にやろうよ」と思ってもらうためにはどうしたらいいか、というところをどうやって表現するかとか。その辺が課題だったかなという風に思います。ここ1年の業績、ご自身の成果というところは置いといて、これまでは面接に行っても落ちていましたよね?
新井:はい。
今まで面接に合格できなかった原因とは?
安達:それは当然ながら全部クリアしましたよね?
新井:そうですね。そこは的確な回答をできたと思っています。
安達:逆に誰もが聞いていて、現職バリバリで活躍中なのに「なぜ辞めるんですか?」「なぜ転職するんですか?」というところは面接でも聞かれたと思うんですけど、
新井:ここは聞かれました。「後悔はないですか?」とか2回くらい聞かれました。「本当に悔いはないですか?」というのは。
安達:ここもご自分なりに説得力のある話をしないといけない、これは受ける前から「現職でバリバリやっている人は辞める必要がないじゃないか」というのが第一に言われることなので。同時に、言ってない不満があるんじゃないか?というのは面接官が思うわけですよ。
本当は上司とうまくいってなくて、パワハラがあって辞めるんじゃないかとか。もしかして会社の業績が悪くて危ないから脱出しようとしているんじゃないかとか。いろんな裏読みをしながら面接しているんですよね。ですからただ公務員になって活躍したいだけだと、なかなか説得力がないですよね?
面接官が納得する転職理由について
活躍中にもかかわらずというよりも、今の仕事で成果を出したからこそ、それを活かして公務員になるんです、という形の流れで。今もありがたいことにお客様や上司からも営業のプロだと言われるくらいの評価を得ていて、これを面接でも言ったんですけど、「逆に営業のプロが公務員に来て部下になったらいいと思いませんでしょうか?」という感じで言ったら「そうです」と。
その場で契約したみたいな感じになって、途中から営業マンみたいな話になっちゃったんですけど。でも面接官の方も「そうですね」と言ってくれたんで。「じゃあ採ってくださいよ」みたいな流れでした。
安達:ここは結構ポイントだと思うんですよね。私もずっと言っているんですけど、現職で活躍していないのに「なんで行政に入ったら活躍するなんて信じるのか」だから今の仕事で業績といっても勘違いする方もいると思いますが、新井さんのように営業で契約を取るとか、数字を取るとか、それだけが業績ではないじゃないですか。管理部門の方とかもいらっしゃるので。
どこの部署のどんな仕事であっても、現職でしっかり仕事をして語れるもの、が無かったら、それは面接官にとっては、わざわざ採用したいとはならないんですよね。
新井:確かにそうですね。
安達:ここが実は経験者の方の中にはすごく薄い人がいるんですよ。思いはあるんです。地域のためにとか、人々のためにとか。でも武器がないんです。思いだけだったら新卒と一緒じゃないですか。
新井:確かにそうですよね。
意欲や人柄だけじゃダメなんですよ。難しいのは意欲や人柄もないといけない。ですのでどの自治体も経験者枠の倍率ってものすごく高くて、合格するのは本当に難しいんです。
だけど新井さんのような頑張ってきて、それをどうやって活かすかという武器を磨いてきた方はやっぱり合格するんです。改めてそう思いました。
安達:いえいえ。ちゃんと基になるものをお持ちでなければ、私がいくら支援しても難しいです。0を100にできないので。新井さんが自信をもって言えるような経験をスキルを持っていたから。それをどうやって表現するのかというのはお手伝いさせていただきましたけど。なによりもそこかなと。現職でどれだけ頑張っているか。工夫をしたり実績を出しているかというところが、王道の転職活動だなと思います。
新井:ありがとうございます。
面接の結果は「運」ではない
安達:民間でも同じなんです。民間の転職支援もずっとしていたのでわかるのですけど、ある程度の年齢になったら、民間の場合はある程度といっても20代からですけど、即戦力になる部分がなければ採用する意味ないです。
新井:そうですよね。
安達:でも公務員だとそこがちょっと甘くなるんですよ。やったことのない仕事だから、活かす部分が薄くても大丈夫だろうと思っちゃうんですね。それで「ぼやー」っとした新卒でも言えるような事とか20代の前半で言ってるのと同じようなことを言う方が多いんですね。
安達:そうですね。では対策について具体的にやっていきたいと思うんですが、まず想定問答などの対策「何をどう言うか」という軸をきっちりやっていくという部分に関しては新井さんはしっかりと去年からやっていらっしゃいましたよね?
新井:そうですね。
安達:ここはどうですか?やっぱり面接で聞かれることってそんな突飛もないことはないわけで、こういうことをやっていくことによって、落ち着いて話ができるし、他のことに時間を割くことができますよね。
新井:そうですね。
オリジナル想定問答で苦労した点は?
なので何度も解答を暗記するよりは、理由の部分を、先生とのスカイプ*の中でも非常に多くメモを取りまして、そのやり取りが身になりました。また一人でやるよりも、先生とメールやスカイプをやると飽きないというのがありまして、ここは非常に早い段階で軸ができたというのはありました。(*現在はスカイプではなくZOOM)
安達:ありがとうございます。私が大事にしているのは模範解答を教えることじゃないんです。今、新井さんが言ってくださったことが私の指導の根本なんです。なぜなら模範解答を覚えてもそれは自分の回答じゃないから意味がないじゃないですか。
なぜ自分の回答が不十分で模範解答がいいのかという理由こそが一番大事で、そこがわかっていれば面接で応用がきくんです。本人の理解が深まることによって、ちょっと変わった方向から質問がきても、ちゃんと自分が理解していますから的確に答えられるようになるんです。
そこがすごく大事なところで、多くの方がネットにあるような回答を暗記する方が多いんですけど、あれは一番やってはいけない対策、下策だと思います。
新井:私が過去4回落ちた時はそうだったんですね。
安達:そうだったんですか。
新井:ありきたりな、きれいな言葉でしゃべって、合格点にはいかない、平均点レベル、そんな感じだったですかね。
応募先のリサーチについて
安達:それは素晴らしい面接だったと思います。じゃあもう一つお聞きしたいのが、応募先のリサーチなんですね。行政の方と一緒に仕事していたというのはもちろん大きいですけど、だからといって他のことをしなかったわけではないじゃないですか。しっかりされていたと思うので、どんなことを考えてどんなことをしたのか、ちょっと教えていただけますか?
新井:予備校とかで企画している採用説明会には必ず参加しまして、あと自治体が行っている採用説明会にも参加して、その説明会に参加するだけではなくて、そこにいる市の職員に片っ端から話しかけて、とにかく話をして、実際仕事をしていて何か困っていますか?とかどういう人が来たらいいですか?というのを簡単に聞いたりして。
あとは採用説明会以外にも市が企画しているイベント関係はすべてチェックして9割以上はイベントに行きまして、そうすると担当の市の方が必ずいるので、そこでも「失礼ですが・・すいません」と話しかけて雑談をして、そこで話したことは全部メモして。そういう形で市の職員の方とコンタクトする機会を多く作ったというのが一番のリサーチでした。
安達:それは素晴らしいです。ホームページに書かれていることを読むのがリサーチだと思っている方が多いんですよ。
応募者が100人いたら100人見ていて、正直言ってリサーチの「リ」くらいですよね。特に地元じゃない方も多いじゃないですか。やっぱり行ってもないところで頑張るといっても説得力ないですよね。そうやってイベントをチェックされて参加して、なおかつお話を自分から話しかける。その行動力というのは大きな成果を生むんだと思いますね。
新井:はい。3人の市の職員の方が懇親会なので立ち話ですけど、端の方に来てみんなに聞こえないように、私の志望動機とか、「こう考えて4日後本番の面接に挑みます」と言ったら大絶賛してくれて、「絶対採ります」と言ってくれて、その話も面接でしたんですよ。
安達:したんですか、すごい。
新井:「先日、市の職員の方とお話しする機会がありまして「問題ない」と言われたので問題なく採用してください」と自分から。これも想定問答にはなかったことですけど、間違いないです。40で転職歴もあってこれだけ落ちてますけど、全く問題ないですと自分で言いきって、ここで合格ですみたいな感じに持って行った。
それは4日前に市の職員の方があれだけ褒めてくれたので、実際合格して、その方たちから名刺をいただいて「受かったら連絡してください」と言われたんです。名刺も面接の日に持って、名刺は出さなかったですけど胸ポケットに入れて、ここに市の職員の方たちが入っていて受かって連絡したいんですという感じでアピールできた。面接対策で用意していた答えじゃない答えが出てきて、本音ですよね。
安達:なるほどね。そうやってイベントに出たり参加しているからコンタクト取れる人が増えてそういう結果になったんですもんね。
新井:そうですね。
安達:だからちゃんと参加するというのは、本当にプラスアルファが大きいんですよ。以前、別の市に受かった方なんですが、市のイベントに出てブースがいっぱい出ていたんですって。
でも面白いイベントに人がいっぱいいて、市のブースがガラガラだったらしくて。ちょうどガラガラなのでいい機会だと思って、暇にしている職員の方に話しかけたりして、あと最後に空に風船をみんなで放つというイベントだったんですね。
その時に市長さんとか偉い方がいっぱい来て風船を上げたらしいんですけど、その時にずうずうしくそばに行って風船を上げたんですって。面接のときに風船を上げた時にそばにいた偉い方、市長さんではないですが面接官の中にいて、地元じゃない人だったので「市に来たことがあるか?」という話になって、イベントの話をされたのですよ。「実は風船を上げるときにそばにいました」と言ったら「おー」という感じになって。
だからそれだけで、地元じゃないけどイベントにも参加してくれてるし、来てくれてるんだ・・というのは、採用する側にとっては本気度が伝わりますよね。
新井:そうですね。私も最終面接の前の集団面接のときに、3人の面接官の中の1名の方がリサーチしていて話をしたことがあった方がいらっしゃったんです。
安達:そうですか。
新井:何となく面接をしていても目があったり、私のことを知っているなという感じの感覚だったので、市の職員の方のリサーチをするときもこちらも本気なので、相手に印象が残るような質問、着眼点が違うというか、ただ「いい天気ですね」とかではなくて「本気なんだぞ」というのがあったので、たぶん覚えててくれたんじゃないかな?と感じました。
安達:そうなんです。受験されている方はもちろん皆さん本気なんですけど、本当の意味での本気って行動に出ないと意味がないじゃないですか。
よく言うんですけど、行動しないとそれはただの時間の無駄だと思うんです。
悩んだ結果、何かこれをしようとか、もう一歩足を出すという行動につながって初めて悩んだことに意味があると思うんですね。ただ唸って思い描いているだけだったら、なんにも生み出さない。だから本気といったらどこで出るかと言ったら行動に出てるかどうかなんですよ。
だから面接の中でやりたい仕事であるとか、地元でなければどのくらい来たことがあるかとか、そういうところに、いくら素晴らしい志望動機を言っても、本気が感じられる人と感じられない人というのは、そういう付随する質問ではっきりするんですね。
本番の面接について
安達:このあと本番の面接のことをお聞きしようと思ったんですか、今だいぶ出ちゃったので。何か本番の面接のことで言い残したことがあれば。これは伝えておきたいなとかあれば教えてください。
新井:一番大事なのは、面接官の人と会話をするというんですか。これは市の職員の方にもリサーチの時にも、皆さん口を揃えて言われたのは「一番差が出るのは熱意、思いである」と。
それは何かというと、受験生が喋っているときの目が不自然ではないかどうかというのを見ているらしいんです。
私が志望した市役所は。内容は安達先生の指導もあっていい内容ができたんですけど、実際にビデオを撮ったり大きい鏡を買って見ていると、棒読みになると目が不自然というか生きていない目になるんですけど、本気でしゃべろうと笑顔ですると、自分でビデオ撮って見ると、やっぱり目が生きているなというのがわかるようになったので、笑顔というのを第一印象ですけど、スマイルスマイルっていうのは意識して面接に臨んだので、私が面接に入ってその時から全く緊張もなく満面の笑顔で入って行ったので、面接官の方の第一声が「新井さんって緊張しないんですかね?」から始まったんです。
他の質問の時とそういう質問の時と、口調が違うんですもん。役者さんじゃないから、自然に話すというところまでできていないんですよね。覚えているだけ。覚えていると、一か所でも間違えると慌てるじゃないですか。「順番違っちゃった」とか「あれ言い忘れちゃった」とか。それも伝わるんですよ。
面接官の目には「今間違えたみたい」とか。
そうするとその人が本音が話している感じがしないので、よくわからない人になっちゃうんですね。よくわからない人は落ちるんですよ。だってリスクだから。
表面的にいくら立派なことを言っていても、本音がわからない、人柄がわからない、要はよく変わらない人を採用して一緒に仕事しようと思う採用側というのは、公務員だろうが民間だろうがいないので。たとえアルバイトでもそうじゃないですか。
だから自分でちゃんと自分の言葉で話せるくらいまで消化するとか、そういったことが大事。だから暗記がダメなんです。聞くたびに解答の仕方が変わってもいいんです。軸が一緒だったら。新井さんはそれがしっかり自然にできていた。
そこは他の方は一気にはできないかもしれないけど、新井さんが頑張ったように、頑張って見習ってほしいなと思うところです。
新井:リサーチとか先生の指導の後に、本番の面接で笑顔で会話をするためには練習が必要だと。実際に体を使った練習が必要だというのは非常に感じまして、ここは最後の1週間は練習練習でやりました。
先生の指導以外にも、都内の予備校の模擬面接も受けまして、そういったところで「問題ないです」と言われると自信にもなりますので、練習はした方がいいなとは思いましたね。
安達:私も、私との時間が全員が何回も取れるわけではないので、ジョブカフェ含むいろんなところの面接、あとは中にはお友達にやってもらったという方もいるんですね。大いに結構だと思うんですよ。
新井:私も営業やっていますけれども、営業セミナーとか行っても、セミナー受けて終わりじゃなくて、ちゃんと先生の通りのしゃべり方とか声の出し方とかしないと売れませんので、実践することはすごく大事ですね。
安達:そうですね。よく言うんですけど「わかるとできるは違う」。頭でわかったことができるようになるためには、階段をいくつか登らないといけないんですね。だから理論的なことがいくらわかっても実践できなかったらそれは机上の空論でしょ?
逆に集中力が切れなくてよかったというのは自分でもありました。今までの落ちるパターンはどこかで集中力が切れたり手がつかないというのがあったんですけど、そこが全力疾走のまま終わったという。やり切った感があったという感じでしたね。
安達:本当に本気で公務員になって活躍したいと思うんだったら、新井さんくらい、きちっとやるべきこと全てやってほしいなと思いますね。
そこまでやりきることってなかなかできないですよ。でも何年も受けている方、新井さんも今回頑張って続けてきていましたけど、同じように毎年7回8回受けてる方っていらっしゃるんですね。そういう方たち、ギリギリになって私の所にいらっしゃる方が多いんですけど「今年が最後です」とか。
今までの話を聞いていると0ではなくてやってはいるんですけど、やりきったかというと足りないんですよ。受験は運だとか縁だとか実際あります。大きいんですけどその前のベースの部分は自分で努力すればできるじゃないですか。
そうやってやり切った人に幸運の女神は微笑むのかなと思います。
新井:そうですね。やっぱりやり切ると自信にもなりますし、私は転職歴も4回もあって無職の期間も長いですし、もちろん面接も4回も落ちているめちゃくちゃな経歴ですけれども、面接官の方がそういうところを突いてきても、逆に武器にできるんですね。
そういう経験って市の職員の方でしたことある人いないから、「私が来れば着眼点が違って活躍できる」とすっと言える。
安達:すごいですね。
新井:組織の中で、私の市はいろいろな課があるんですけど、私みたいな方は誰もいないと思いますよって。私が部下になったら面白いですよって。
安達:素晴らしいです。
そんなこと聞きたくないんですよ。私を採用したら将来こういう職員になる、こうやって貢献しますっていう、これは自己PRではないんですよ。こういう職員になってこういう風に貢献できる、私を採用すると得です、ということを言って欲しい。
安達:そういっています。頑張りますなんてのは、聞く意味がない。みんな頑張るし。新卒でも言うし。
新井:そうですよね。印象に残るというところでは、面接官の方も休みの日に面接の仕事に来ているので、20分の面接で「面白いやつがいた」という印象を持ってほしいとか、そういう気持ちもあって楽しい時間を一緒に過ごしましょうという感じで「今日は楽しかったです」という面接に変わったんですよね。
安達:たぶん面接終わった後、1年たっても新井さんのことは忘れないですよ。職員になっちゃいますけどね。
新井:最後の面接室出るときも、すごい盛り上がった笑顔だったので、逆に盛り上がりすぎて不安だったというか、よく落とす人には優しく返すという。
安達:ああ、ありますね。
過去4回の面接対策について
新井:実は私も過去4回落ちているので、その時もそうだったんですよね。すごい丁寧にやさしく顔を褒めていただいたりとか体格を褒めていただいたりとか。受かるかな?と思っていたら落ちたのでガクンときた。今回もあれだけ盛り上がって落ちたら立ち直れないだろうなと思ったんですよ。
安達:そういうこともあったんですね。
新井:過去4回はスタートから間違えていましたので。逆に先生の指導受けて落ちたわけじゃないですからね、過去4回は。やってないに等しいですよ。やれば受かるということですよね。
安達:でもその失敗があったからこそ今の新井さんがあるわけですから。やっぱり人生に無駄はないですね。
新井:それはそうですね。逆に公務員試験不合格で腹が立ったからこそ今の営業の仕事で大成功してるのもありますのでね。
安達:わかりました。ありがとうございます。では最後に十分いろいろお聞きしたんですが、これから受験する方、特に30代の後半40代の方、受験年齢も含めて「ここしかない」と崖っぷちで受けてる方いっぱいいらっしゃるんですよ。
急にある日、合格に変わるというよりも、1日1日合格に近づいているというのは何かで実感できるような対策を立てていけば楽しんでできるかと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
安達:新井さん、長時間どうもありがとうございました。
新井:こちらこそありがとうございました。
安達:貴重なお話、いっぱいあったので、たぶんこれを見たり聞いたりする方は、結構楽しんで聞けたんじゃないかなと思いました。
新井:でしたら、少しでもお役に立てればうれしいですね。
安達:苦労を楽しく話せるというのは、新井さんの特技というか人柄ですね。
新井:そうですか。あまり感じないというのはあるかもしれないですけどね。そういう性格なのかもしれないですけどね。
安達:本当にどうもありがとうございました。
新井:こちらこそ。
安達:これからも益々ご活躍されるとおもいますので、健康に気を付けて頑張ってください。
新井:ありがとうございます。
安達:本日はありがとうございました。
*新井さんは、2018年はサマーキャンプにも参加をされておりましたが、筆記で落ちたため、個人指導は本年になりました。
ただ、サマーキャンプで元アナウンサーの相澤先生に「笑顔や話し方が不自然」という指摘を受けて、営業マンであったので
非常にショックを受けたそうです。 公務員受験のためではなく、ご自身の営業としてのスキルをさらにもっとプロのレベルに
磨きを掛けたいと決意し、精進されたそうです。最初に成果が出たのは営業としての実績です。ひとつの分野に秀でる人は
他の分野の習得も早く上手になると言われていますが、それを体現されたと感じました。
面接対策は独学で対策出来ると思いますか?
筆記試験は、100%正しい答えがあるので、独学でも対策することは可能です。
しかしながら、面接試験には正しい答えが存在しません。
特に既卒、社会人、公務員から公務員への転職の場合、年齢、経験などが全く異なります。
面接官は、なぜ、あの質問をしたのか?
どのような回答を望んでいたのか?
どのような人材を求めているのか?
その答えは、どこにも記されていませんが、面接官が求めている回答をしない限り、公務員の面接試験に合格することはできないのです。
民間の面接と違って、公務員試験は、1年間勉強して、筆記試験に合格したとしても、実は、たったの20分程度の面接で不合格になってしまう世界です。
しかしながら、未だに、元気にハキハキ、しっかりと自分のことをアピールし、面接官に良い印象を与えることができれば、面接に合格できると信じている方がいます。
ハッキリ言って、公務員の面接試験は、それほど甘くありません。
インターネット上に溢れ返っている、曖昧な面接対策や、公務員面接試験に合格した方のアドバイスを信じて、対策をされている方もいますが、新卒ならまだしも、年齢、経験、希望する自治体、自治体が求めている人物など、すべてが違うにも関わらず、何を参考にしているのでしょうか。
あなたの一生を左右するかもしれない大事な面接対策を、正しいかどうかもわからない情報を信じて、対策しても良いのでしょうか。
ハッキリ言います。公務員の面接試験で確実に合格するためには、プロの面接官の指導による客観視が必要不可欠です。
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あなたの年齢、経験に沿った面接対策の参考になると思いますので、しっかりとご覧くださいませ
特に、社会人、既卒の方は、新卒よりも面接のハードルが上がっているため、必ず対策しなければならないことがあります。