◆この記事でわかること
・一度民間就職した後に消防官を目指した理由
・社会人経験が面接でどのように活きたか
・「伝える力」を意識して面接を乗り越えた方法
「絶対に諦めたくなかった」──中学生の頃からの夢
伊藤さん(26歳・仮名)は、消防官になるという夢を、中学時代からずっと抱き続けてきました。
大学を卒業後すぐの挑戦では結果が出ず、周囲の心配もあり、一旦は民間企業に就職。
「家族にも心配をかけたし、自分でも悩みました。でも、消防官だけは絶対に諦めたくなかったんです」
社会人として働きながらも、再び消防官を目指すチャンスを狙い続けていました。
【社会人経験】営業現場で培った「対話力」

就職先では営業職を担当。
最初は人と話すことが苦手だった伊藤さんも、現場での経験を積むうちにコミュニケーション力が格段に向上。
「最初は話すだけで精一杯でした。でも、相手に合わせた受け答えを意識するうちに、自然と表情や話し方が変わりました」
この経験が、後の面接対策にも大きなプラスに働くことになります。
【面接練習】ただ答えるのではなく“伝える意識”を持つ
受験に向けた面接対策では、友人にも協力を頼み、模擬面接を何度も実施。
特に意識したのは、内容だけでなく**「どう伝わるか」**という視点でした。
「答える練習はもちろんですが、表情や目線、話すテンポにも気をつけました」
単に言葉を暗記するのではなく、伝わる表現を心がけたことで、話に厚みが生まれていきました。
【リサーチ力】現場のリアルを知るための工夫
受験する自治体については、公式情報だけでなく、実際に消防職員として働く知人にも話を聞くなど、現場視点の理解を深めました。
「数字だけじゃわからない部分を知れたことが、志望動機にも説得力を持たせてくれました」
データだけでは伝わらない空気感を掴むことで、面接時にも自然に言葉が出るようになったそうです。
【面接本番】重視したのは「想いを届けること」
想定通りの質問もあれば、想定外の問いかけもありました。
たとえば、「市の消防行政に今後求められるもの」など、広い視点を問われる場面も。
「完璧な答えはできなかったかもしれない。でも、自分が消防官になりたい理由だけは、しっかり伝えようと決めていました」
緊張する場面でも、自分の言葉で伝えきる意識が、合格に繋がったと感じたそうです。
【これから受験する方へのメッセージ】
「一度不合格になっても、決して夢をあきらめないでほしいです」
「社会人として得た経験も、面接では必ず力になります」
「結果が出るまで時間がかかっても、諦めず努力を続けることで、道は開けると信じています」
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