◆この記事から得られるヒント
・社会人経験後に退職して公務員試験に挑んだ女性の実例
・地元に戻りながら東京で働く未来を選んだ理由
・退職理由や志望動機をどう面接で伝えたのか
「やっぱり公務員になりたい」──退職という決断の裏にあった思い
今回紹介するのは、25歳で損害保険会社を退職し、公務員を目指すことを決めた星さんの体験です。
社会人としてのキャリアを歩みながらも、「このまま続けることに迷いがあった」と言います。
「本社で働いていましたが、学生時代に思い描いていた“地域に根差した仕事”への気持ちが消えなかったんです」
年末に退職を決断し、新年からは青森に拠点を移して本格的な受験生活をスタートしました。
【なぜ東京?】地元ではなく“特別区”を選んだ理由
受験先に選んだのは、青森の自治体ではなく、東京の特別区。
その背景には、単なる勤務地ではない“もう一度東京で働く”という強い意志がありました。
「生活の環境も含めて、東京という都市で働きながら成長していきたいと思ったんです」
お付き合いしていた方が東京に住んでいたという私的な理由も含め、「後悔しない選択をしたかった」と話します。
【面接対策】不安だった“退職理由”の答え方
退職後に面接対策講座を受講した星さんが最初に感じたのは、「退職をどう説明すればいいのか」という悩み。
「面接で突っ込まれると分かっていても、自分の言葉で前向きに伝える自信がなくて…」
講座では、退職理由を“逃げ”と捉えられないよう、「将来を考えた前向きな選択」として伝える構成に修正。
【準備の軸】想定問答の積み上げで、自己理解を深める
「自分では答えられているつもりでも、他の受講生の答えを見て、“まだまだ深掘りが足りない”と気づきました」
掲示板でのやり取りや、動画提出の練習などを活用して、自分の弱点を客観視しながら修正を加えていきました。
【現地調査】希望区役所をすべて“歩いて見て”感じ取る

青森から一時的に東京へ戻った際には、面接で希望している複数の区役所をすべて訪問。
施設の雰囲気や街の空気を、自分の足で確かめる行動をとりました。
「実際に職員の方とお話ししたわけではないですが、パンフレットをもらって、現場を肌で感じたことで志望理由に説得力が出たと思います」
【模擬面接】身近な人&地元施設を活用して場数を確保
青森ではジョブカフェを活用。さらに東京滞在中は、人事関係の経験がある姉に模擬面接をしてもらいました。
「緊張する本番を想定して、あえて厳しめにやってもらいました。おかげで心の準備ができました」
【面接本番】想定内の質問と、少し不安だった“空気感”
「聞かれた内容はほとんど想定していたもので、落ち着いて答えられたと思います」
ただ、「なぜ地元の自治体ではなく、東京で?」という質問ではやや反応が薄く、手応えが掴みにくかったと語ります。
「あれで伝わったかな…とちょっと不安になりました。でもやることはやった、という気持ちでした」
【合格を振り返って】やるべきことをやりきった結果
最終的に星さんは特別区からの内定を獲得。
春からの勤務が決まりました。
「退職して準備に集中できたのは、自分にとって正解でした」
「周囲に支えてもらいながら、できる限りの準備をした。それが自信になったと思います」
【これから受ける方へのメッセージ】
「退職して挑戦することは、すごく勇気がいる決断です。でも、それが自分の本気を引き出すきっかけにもなりました」
「ひとりで抱え込まないで、誰かに話すこと、練習すること、自分の言葉にしてみること。それが合格への第一歩だと思います」
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